連載/ゴン川野のPC Audio Lab
超過密展示の「Music with 規格外」にあのヘッドホンが!
ヘッドフォン祭で忘れてならないのはハイレベルなスキルを持ったユーザーグループ「Music with 規格外」のブースである。狭いコーナーに熱気あふれる人々が集まっている。外見の完成度の高いTOMOWORKS「REVOLVE」の最新バージョンも展示されていた。
私の興味を引いたいのは、同じ作者が作ったドライバー交換型のヘッドホンだ。工具不要でドライバーがユニットごと交換できる。固定には強力なマグネットを使用。これはメーカーにはない発想。試聴させてもらうと、チタンとウールコーンでは全く音が違う。これは面白い。
オリジナル回路設計のポタアンもある。Nickname Audio Laboratory「HAS-mini」(3万6000円)はシンプルな構成のアナログ1系統の入力と出力を持つ。全高調波歪率0.00006%(32Ω負荷2Vrms)という凄いスペックで、空間が広くハイスピードで低域もやせない。歪が少ないせいなのか楽器の音像定位も抜群だった。
アットホームな雰囲気の「Music with 規格外」はあえて雑然と展示している
TOMOWORKSの最新試作モデルはドライバー交換型ヘッドホン
左がφ40mmチタン振動版、右が「REVOLVE」と同じφ45mmウールコーン振動版のユニット。奥にあるフタをネジ止めして密閉と開放を選択できる
「HAS-mini」は画像のブラックとシルバーのボディがありボリュームノブの色はボディと同色になっている
こちらは謎のユーザーグループではなく、finalのMAKEシリーズと、そのコミュニティサイト「MAKER’S」、直販店を統合した新ブランド「REB」のブース
REBでは独自プロダクトのイヤホン製品化なども計画されている