20年1月から長らく猛威を振るい、世界中の人々の行動を制限した新型コロナウイルス。しかし現在はかつてのような自粛傾向はなく、日本でも、23年3月13日からマスクの着用が個人の判断にゆだねられるなど、かつての日常が戻りつつある。
こうした中、日本含む世界の人たちの旅行への意欲、有給休暇への意識はどのように変化したのだろうか?
エクスペディアはこのほど、毎年恒例の「有給休暇の国際比較調査 2022 第二弾」の結果を発表した。
日本、休暇中のステイホーム率3年連続世界一
2022年10月から新型コロナウイルス感染症による水際対策も緩和され、徐々に日常生活が元に戻ってきたものの、まだまだ影響が続いた2022年。
直近で取得した休暇については、日本で働く人の半数近くが「旅行せず、ステイホーム」したと回答し、3年連続で世界で最も多い割合となった。
また、20%が2023年も最低でも1回、取得する休暇で「旅行せず、ステイホームをする予定」と回答している。
【世界】直近で取得した休暇で「旅行せず、ステイホームした」と回答した割合
【日本】2023年、最低1回は「休暇中旅行せず、ステイホームする予定」と回答した割合
3人に1人が2023年の旅行を「すでに予約済み」
ステイホームする人が多いという結果の一方で、日本で働く人の37%が2023年の旅行を「すでに予約済み」と回答。
内訳としては20%が国内旅行、10%が海外旅行、7%が国内海外両方を予定している結果となった。また、今年最も楽しみにしている旅行について、半数近くが「夏休み中の旅行(48%)」と回答、これは世界で2番目に多い割合となった。
2023年、最低でも1回は「旅行せず、ステイホームをする予定」である傍ら、3人に1人は旅行を計画しており、休暇の過ごし方が多様化していることが伺える。
【日本】2023年の旅行は予約しましたか?
【世界】今年最も楽しみにしている旅行で「夏休み中の旅行」と回答した割合
8割以上の人が「以前にも増して、休暇を大切にするようになった」
休暇に対する考え方について、82%が「以前にも増して、休暇を大切にするようになった」と回答。2021年の調査では同様の回答が77%という結果であったことから、休暇を大切に考えている人が増えていることがわかった。
また、76%が「休暇後はポジティブな姿勢で仕事に取り組める」、73%が「休暇後は仕事に対するモチベーションが上がる」と回答、休暇による良い影響も実感しているようだ。
さらに、「次の休暇で求めていること」について、最も多かった回答は「満足感やウェルビーイング(33%)」だった。休暇を取り、心身ともにリフレッシュすることで、仕事へのパワーを養っていきたいのかもしれない。
【日本】以前にも増して、休暇を大切にするようになりましたか?
【日本】休暇後はポジティブな姿勢で仕事に取り組めますか?
【日本】休暇後は仕事に対するモチベーションが上がりますか?
<調査について>
エクスペディアでは、世界中の人々のワークライフバランスを調査するため、有給休暇・国際比較調査を2000年から継続して実施している。今年で23年目となる本調査は、北米・中南米、ヨーロッパ、アジア太平洋地域の14,527名を対象に、国際的な戦略的調査会社Northstar Research Partnersがエクスペディアに代わり、2023年2月9日~3月3日の期間にオンラインで実施したものだ。世界平均の許容誤差から判断すると、許容誤差1~4%、信頼度90%は統計的に有効であるとされている。
出典元:エクスペディア
構成/こじへい
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