2022年4月に、不妊治療に対する保険適用の範囲が拡大された。この施策は、妊活・不妊治療に取り組む人たちにどのような影響を与えたのだろうか?
妊活・不妊治療をする人がオンラインで集うコミュニティ「Varinos College」はこのほど、同コミュニティの参加者85名を対象に「不妊治療」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
約8割が「妊活1年未満」で、不妊治療クリニックを受診
Q1. 妊活を始めてから不妊治療クリニックに通い始めるまでの期間をお聞かせください。(n=66、SA)
妊活を始めたと同時に不妊治療クリニックに通い始めた人が最も多く、39.4%という結果となった。また、全体の約8割の人が1年未満で不妊治療クリニックに通い始めていたことがわかった。
「不妊」は、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間(一般的には1年)妊娠しない状態を指すが、この結果からは、1年を待たずに不妊治療クリニックを受診する人が多いことがうかがえる。
約7割が不妊治療の保険適用範囲拡大は「良い影響があった」と回答
Q.2. 不妊治療の保険適用範囲拡大は、ご自身にとってどのような影響がありましたか?もっとも近いものを選択してください。(n=85、SA)
Q.3. Q2で「①とても良い影響があった」「②どちらかというと良い影響があった」と回答いただいた方へ、どのような良い影響があったかお聞かせください。(n=57、MA)
不妊治療の保険適用範囲拡大により、約7割の人が良い影響があったと回答した。また、良い影響としては、「金銭的な負担が減った(82.5%)」、「治療のステップアップがしやすくなった(43.9%)」、「治療の選択肢が増えた(28.1%)」の順となった。