あっという間に証明書を取得!
『新型コロナワクチン接種証明書アプリ』で発行できる証明書は2種類、国内用と海外用である。
もちろん、この記事では海外用証明書の発行について解説する。必要なものはマイナンバーカード、券面事項入力補助用暗証番号(4桁)、そしてパスポート。
日本国内用と海外用、どちらを発行するか選択したあと(両方発行することも可能)、4桁の暗証番号を入力。その後、マイナンバーカードの読み取りをする。
次はパスポートのプロフィール面をカメラで読み取り、居住の市区町村を選択。ワクチン接種履歴を確認したら、あとは証明書がデジタル発行されるという手順だ。
感想を一言で言うと、呆気ないほど簡単である。
この方法はNFC読み取り対応のスマホでなければできないという欠点があるものの、環境条件さえクリアしていればいつでもどこでもワクチン接種証明書を入手することができる。
国によって違う「必要書類」
さらにこのアプリ、デジタル発行された接種証明書を画像にする機能もある。つまり、それを紙に出力することもできるということだ。
あまりに簡単過ぎるため、他に書くことがないほど。スマホとマイナンバーカードとパスポートがあれば、出国間際の慌ただしい合間にも接種証明書を入手できるだろう。
その上で、話を敢えてインドネシアに絞ってみる。インドネシアの場合は入国の際、『SatuSehat』という保険情報アプリをスマホにインストールする必要があるとのこと。が、在インドネシア日本国大使館の公式サイトによると、
これまで、新型コロナ対策のために運用されていたアプリ「PeduliLindungi」は、新たにアプリ「SATUSEHAT」に変更されました。ただし、実態としてアプリ「SATUSEHAT」は利用されていない状況です。
とあり、他のサイトを見ても「アプリの有無を入国審査官に問われる」「何も問われずに通してくれた」と様々な情報が入り乱れている。
このあたりのアバウトさは実にインドネシアらしいのだが、要するに「国によって要求される書類が異なる」ということをここで強調したい。
それは乗り継ぎ便の利用者にとっては深刻な問題かもしれない。筆者の場合もまさにそれで、今回はインドネシアへ行く前にシンガポールで1泊しなければならないのだ。嗚呼LCC(格安航空会社)利用者の悲しい現実……。
シンガポールへの入国は電子入国カードと健康申告書が必須。これはオンラインで取得することができるのだが、予めこの情報を知らないと入国審査に余計な時間がかかってしまう。言い換えれば、「シームレスな経由」がパンデミックのせいでできなくなってしまったということだ。
現金携帯は必須!
そして、実は上記の書類以上に重要なのが「現金」である。
インドネシアはパンデミック前まで、日本人に対してはビザなし入国を認めていた。しかし今では到着ビザが必要になり、その発行には現金が必要なのだ。理想は米ドル、そうでなくとも日本円を必ず持っていなければならない。
「パンデミックが世界のキャッシュレス化を加速させた」というのはたしかにその通りだが、「それ故のねじれ現象」というのも発生している。
キャッシュレス決済に頼り過ぎて、いざという時に現金を出せない……というのでは旅行に支障が出てしまう。
「COVID-19の残光」は、今後もしばらく尾を引くだろう。が、だからこそ事前に「入国時に必要な書類や現金額」を調べ、ゆとりを持ってそれを準備しておきたい。
【参考】
アプリ「SATUSEHAT」について-在インドネシア日本国大使館
https://www.id.emb-japan.go.jp/shingatacorona_info05.html
取材・文/澤田真一
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