男性は女性よりも在宅中の仕事時間が短い
リモートワーク中のアダルトコンテンツ視聴に関しては、女性よりも男性が多いことが判明した。米国の男性回答者は、女性回答者の2時間に対し、週平均5時間、仕事用のPCでアダルトコンテンツを視聴していた。
英国では、業務時間中にアダルトコンテンツを見ると答えた男性回答者は、女性回答者に比べて毎週平均1時間多く見ていた。男性が会社支給のデバイスを使って仕事以外の活動をするという結果は、実は、この調査全体で見られる。
社員が1日の業務時間のうち3分の1しか仕事に使っていないと認めたことは、十分にショッキングなことだ。しかし、時間の浪費は男性のほうが深刻だ。
調査結果によると、会社から支給されたデバイスでリモートワークをする場合、女性のほうが男性より若干時間の浪費が少ないことがわかった。
女性回答者が週に平均12時間をプロフェッショナルな仕事に費やすのに対して、男性回答者は、平均15時間を仕事に費やすと答えている。
また、勤務時間中に個人的な活動をするのは、35~44歳の人が最も多く、経営幹部レベルの役員も同様であることがわかった。
多くの生産的な労働時間が浪費される中、上司は部下が自分の役割に完全に専念していないという事実を把握しているのだろうか?回答者の一人によると、答えはイエスだそうだ。
バレたときの結末
リモートワークの増加に伴い、社員がオフィスにいないときでも実際に働いているか、会社のポリシーに従っているかを確認するために、さまざまな監視ツールが登場した。
例えば、会社支給のデバイスに従業員監視ソフトをインストールし、すべてのメール、通話、メッセージ、ビデオを記録したり、不適切なウェブサイトへのアクセスをブロックするセーフティフィルタがある。
今回の調査対象者に、会社のデバイスを使って仕事以外の活動をしたことで会社から指摘を受けたことがあるかどうか尋ねたところ、多くの人が「ある」と答えた。
回答者は、雇用主がどのように自分の行動を発見したかを具体的には明言しなかったが、指摘された行動の上位5つは以下の通りであることを明かした。
・ダークウェブの利用 (81%)
・仮想通貨の売買 (79%)
・アダルトコンテンツの視聴 (78%)
・ギャンブル (77%)
・ゲーム (75%)
ほとんどの企業では、物議を醸すようなコンテンツ、違法なコンテンツ、性的なコンテンツへのアクセスなど、個人的な活動のために会社のリソースを使用することを禁止する厳しいポリシーがある。
したがって、これらのポリシーに違反すると、従業員にとって、雇用の喪失、評判の低下、法的問題など、重大な結果をもたらす可能性がある。
会社から支給されたデバイスを仕事以外の目的で使用した社員が受けた処分として、調査対象者の21%が、仕事用デバイスの正しい使用方法に関する教育コースの受講を上げている。さらに、20%が口頭での警告を受けたと回答し、17%が解雇されたと回答している。
生産性と従業員の福利厚生向上のバランスが鍵
調査によって、勤務時間中に会社から支給されたデバイスで他の作業をするリモートワーカーが多いことがわかった。しかし、リモートワーカーの間で通常時間外に仕事をしなければならないというプレッシャーが、この傾向の大きな要因になっている可能性がある。
シニアマネージャーに、社員が勤務時間外に仕事をすることを期待しているかどうか尋ねたところ、78%が「期待する」と答えたのに対し、「期待しない」と答えたマネジャーは11%だった。
このことは、調査対象者の45%が「勤務時間外に仕事をすることを期待されている」と回答したことにも表れている。回答は、女性(41%)よりも男性(68%)のほうが多いという結果だった。
勤務時間が厳密に守られていない場合、その境界線の欠如が、個人的な活動のために業務用デバイスを使用することにつながる可能性がある。
業務用機器と勤務時間をめぐる明確なガイドラインを定めることは、雇用者と被雇用者の双方にとってわかりやすい解決策となるだろう。
出典元:ExpressVPN
構成/こじへい