メガネを購入した時に行うフィッティング。メガネとうまくつき合うために大切な工程なのですが、実は様々な手順でフィッティングは行われます。
一般的に、購入後もお店でフィッティングはできるのですが、どのようなタイミングで行くべきかわからないという人も多いはず。かけ心地のよいメガネを手にする上で大切なので、ぜひこの記事を確認してみてください。
目次
メガネを最適な状況でかけられるように調整するフィッティング。どのような手順で行っているの?
メガネのフィッティングは、最適な状態でかけるために大切な事。フィッティングには主に5つの手順があります。
メガネのフィッティング①鼻パッドの調整
鼻パッドはメガネが顔からずり落ちないように固定するための部品。メガネを水平に保つためにも重要で、黒目がレンズの真ん中にきているかどうかをチェックします。
鼻パッドの隙間が広すぎるとメガネがずり落ちてしまい、狭すぎるとパッドが食い込んで鼻に跡がつきやすくなります。
メガネのフィッティング②レンズと眼の距離を調整
眼とレンズの間の距離の事を「角膜頂点間距離」、または「頂点間距離」と呼びます。左右の目とレンズの距離が等しいかどうかをチェックし、左右で揃っていない場合は、鼻パッドの角度や高さを変えて少しずつ距離を合わせていきます。
メガネのフィッティング③レンズの角度を調整
横から見た顔に対するレンズの傾きである「前傾角」をチェックします。視線とレンズの光軸が合わないと焦点が合わないので、フィッティングにおいて重要なポイントです。
適切な前傾角はメガネによって異なります。目安にはなりますが、遠くをみるためのメガネは5~10度、老眼鏡など近くを見るためのメガネは約15度と言われています。
メガネのフィッティング④レンズの高さと角度を調整
正面から見た時のメガネの高さと角度も調整しなければいけません。正面から見て、メガネが水平かどうか、上下に目の位置がずれていないかを確認。もしずれていたら、鼻パッドやテンプルの角度を調整して合わせます。
メガネのフィッティング⑤テンプルの調整
テンプルとは、メガネフレームの〝つる〟の部分。ここが閉じすぎているとメガネが顔に食い込んでしまい、逆に開きすぎるとずり落ちてしまいます。
また、横から見た時にテンプルが水平かどうかも調整します。左右で角度が大きく違うと焦点が合いにくく目が疲れやすくなってしまいます。さらに、テンプルの先端部分に取り付ける「モダン」の調整や、テンプルを折りたたむ時に硬すぎたり緩すぎたりしないかもチェックします。
【参考】OWNDAYS|メガネのフィッティング!最適な状態を維持するために必要な調整とは?
購入後、メガネのフィッティングはどのぐらいの頻度、タイミングで行うべき?
購入時に行うことが多いメガネのフィッティングですが、その後も定期的にメンテナンスを受け、掛け具合を調整する必要があります。
中には、購入後一度もフィッティングをしたことがないという人もいます。では、フィッティングはどのような頻度、タイミングで行うべきなのでしょうか。
メガネのフィッティングをすべきタイミングは主に4つ
メガネを日常的に使用する上で、以下の4つの状態のいずれかが当てはまったら、再度のフィッティングをおすすめします。
購入後にメガネのフィッティングに行くタイミング①メガネがズレやすく感じる
頭を動かした時にメガネがズレる、長時間かけているとずり落ちる場合はフィッテングする必要があります。
メガネのテンプルが顔の横幅以上に広がっていたり、鼻パッドが適当な場所に当たっていないなどが原因です。
購入後にメガネのフィッティングに行くタイミング②見え方に違和感がある
メガネをかけていても明瞭に見えなかったり、視界が狭く感じる場合はメガネと眼の位置関係が適切でない可能性があります。そのような場合は、正しい距離や角度に調整してもらう必要があります。
購入後にメガネのフィッティングに行くタイミング③眼が疲れやすい
メガネがズレていてレンズの位置が合っていないと、ピント調整が上手くいかずに眼の筋肉が必要以上に負担がかかることも。なので、メガネの掛けていて目の疲れを覚えた場合、フィッティングにて解決する可能性もあります。
メガネのフィッティングに行くタイミング④耳や鼻に痛み・圧迫感を感じる
メガネを掛けた時、耳や鼻、こめかみに痛みを覚えたり、外した時に跡が残っている時も、フィッティングをおすすめします。鼻パットやフレームなどの部品が顔を締め付けている可能性もあります。
メガネのフィッティングは自分でやらずプロにお任せしよう
メガネは一見シンプルなデザインですが、自分でネジを締めたりフレームを曲げてしまうと、歪みを強めたりフレームを破損してしまう可能性も。なので、自分でフィッティングせずメガネ専門店にて行いましょう。
※データは2023年4月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/山田ナナ