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ESG推進のポイントをChatGPTとの対話で読み解いてみた!

2023.05.16PR

ESG登場までの流れを知ればより理解が深まる

戸村先生 今でこそ、SDGsは猫も杓子も取り上げており、ゲームであれ資格商法であれ大盛り上がりですが、みなさん、SDGsの前にMDGs(ミレニアム・デベロップメント・ゴールズ:2000年~2015年にかけてのSDGsの前身)があったのを憶えていますか?そちらは儲けに繋がらず、自分の保身にも影響がなかったので、注目されることなく消え去りました。

ちょっと整理しておきますと、元々、1900年代半ばごろに世界人権宣言・人権規約などが国連で制定され、その後、国連の責任投資原則(PRI)が出てきて、それにつれて、国連グローバルコンパクト(国連主導のCSR運動)や、ESGやMDGs(SDGsの前身)が現れたのです。

企業まかせだけでは社会や環境などにとって良き活動が進みにくい現状を踏まえ、UNEP-FI(私も関わって参りました国連環境計画(UNEP)の、フィナンシャル・イニシアティブで機関投資家や金融機関を巻き込んだ、社会的な良い取り組みへの動き)なども出てきて、ダイレクトに企業・経営者にお金や株主の権利での影響を及ぼす存在としてESGが力を得た。そして、2015年からはMDGsの後釜として次の15年間(2030年まで)の長期的な国際目標としてのSDGsが登場した、というのがこれまでの流れです。こうした流れを知っておくと、ESGへの理解がより深まると思います。

もし、機関投資家・株主・金融機関が、企業・経営陣の外堀を埋めて背水の陣でESGに取り組む流れになっていなければ、もしかしたら、ESGもSDGsも「一部の熱心な企業だけのお話し」にとどまり、金さえ儲かればなんでも良い、という風潮が色濃く残ったままだったかもしれません。

ESGもSDGsも、良き取り組みをする企業を後押しして、そうでない企業は自然に淘汰されるように促すものではありますが、要するに、

①企業として良い取り組みをするほど、
②社会から評価されて儲かり、
③応援した側の社会も社会的課題が企業の「本業を通じた社会貢献」((R)戸村)で社会が良くなって、
④企業も社会も共に持続的に栄える、

という仕組みづくりをESGやSDGsの枠組みの中で目指しているのです。

極論的に割り切って損得勘定でみた場合、経営者として儲けたければ(実はCSRの普及啓発段階の昔から私はよく見かけたのですが)、「儲かるためなら善人にでもなる」という方々が出てくる。少なくとも、(本音はともかく)善人ぶってでも善行はしてもらえれば、社会への悪行・害悪を堂々と開き直ってまき散らされるよりマシ、ということにもなり得るかもしれません。

私なりには、ESGやSDGsをシンプルに一言で言えば、「健全に儲け続けるための仕組み」(©戸村の造語です)というように整理していますが、いかがでしょうか?

中には、ESGやSDGsやCSRは全部別物というとらえ方の方々もいらっしゃいますが、広義でも経緯から見ても、同じ世界人権宣言・人権規約などに端を発する仲間という見方の方が、整理しやすいと思います。

欧州では特に厳しくESGにコミットされている

ヨーロッパ(特に英国などでは「英国現代奴隷法(Modern Slavery Act 2015)」による経営・労働・人権の観点からESGをより強力に後押しし得る法令などがあり、世界的に見ても英国はどこよりも先行してきた感じがします)では、人権外交などの観点からも、機関投資家・株主・金融機関などが、日本などよりもかなり先駆けてESGにコミットしてきました。

「ESGにコミット」というと、日本の新年の書初めや抱負みたいに呼ぶ「コミットメント」とは重みが異なります。ヨーロッパでは本当に達成できなかったら、経営者のあなたをクビにするよ、という強い意思が感じられます。

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