都道府県別に平均歩行速度と平均歩行距離を分析
次の図は地域別の平均歩行速度だ。
ウォーキングと徒歩の速さに地域差があるようだ。
ウォーキングは高知県、大分県で時速5kmを超えるなど地方が速いが、徒歩に関しては関東圏や6大都市といわれる地域の人が速い傾向を示している。
次の図は地域別の平均歩行距離だ。
歩行速度と同様に距離に関してもウォーキングは地方が、徒歩に関しては関東圏や6大都市といわれる地域の方が長い傾向を示している。
ウォーキングに関しては歩行速度で上位だった県が、例えば距離では 1 位であった高知県が上位に入っていない。代わって速度では上位に入っていなかった宮崎県が距離では1位に入り、宮崎県、大分県ともに4 kmを超えている。
年代別と同様に、ウォーキングに費やす時間が異なる可能性もあるので、続いて時間でも確認してみたい。
都道府県別に平均歩行時間を分析
次の図は地域別の平均歩行時間を示したものだ。
ウォーキングに費やしている時間は、宮崎県、鳥取県、佐賀県の3県が50分を超えている。
高知県に関しては40分ほどになっており、このことから速度で1位だった高知県が距離では上位ではなくなったことがわかる。
徒歩に関しては、速度・距離と同様に関東圏や6大都市といわれる地域の方が長い傾向を示した。
ウォーキングでの速度・距離・時間の3部門で常に上位だった県は、大分県、富山県だった。
地域差が出ているのはもちろんインフラや産業構造の影響も考えられる。大分県に関しては「 厚労省発表の健康寿命の令和元年値について」の 2019 年で健康寿命が1 位だったのは、ウォーキングの影響もあるかもしれない。
調査概要
・日々の歩数や移動などの位置情報と写真を自動的に記録するアプリ「SilentLog」より収集したデータに匿名化処理を施したもの
・データ概要/歩行速度と推定属性情報、移動時間によって次のように仮定<30分以上:ウォーキング、30分未満:徒歩>
・期間/2022 年 1 月 1 日(土)〜12 月 31 日(土)の1 年間
・対象エリア/47 都道府県
・調査対象者/期間内にログがある人
※ 本データはあくまで同社サービスで収集したもので、実情とは異なる場合がある。
関連情報
https://www.rei-frontier.jp/
構成/清水眞希