2023年1月より先行予約がはじまり注目が集まっていた三菱自動車の軽ハイトワゴン「デリカミニ」の発売日が決まった。
これを記念し、4月8日にアウトドアに特化した商業施設「モリパークアウトドアビレッジ」(東京・昭島)で「DELICA MINI OUTDOOR FES」が開催された。当選した人のみが入場できる限定エリアも用意されていたが、アウトドアショップで買い物をしようとふらり訪れた人も気軽にデリカミニを見学できるというユニークな試みだ。
デリカD:5用の特設コースでデリカミニ(4WD)のデモ走行
ラリー界のレジェンド、増岡浩さんは、「デリカのDNAを受け継いだ軽ハイトワゴンです。走破性と乗り心地を両立させていますし、内装にもこだわっていて自信を持ってオススメします。三菱のモットーは”どんな天候、どんな路面でも確実に家族を家に届ける”こと。パジェロ、デリカから脈々といろいろなクルマに受け継がれている、安心・安全で走る楽しみがあるクルマたちです。私が元気な間は、どんな路面でも走れるクルマを伝えていきたいと思っています」という。
上のように角度20度のキャンバーを走行して、タイヤが浮いて3輪になってもしっかり走る
背が高いけれど低重心で走行安全性は良好。カタログには記載されていないが、デリカミニの横転角度は42〜43度(グレードによって異なる)そうだ。
また、高さが違う場所を進むモーグルでも、四つのタイヤが接地して安定して進む。
そして、大径タイヤとショックアブソーバーのチューニングにより安定性と快適性を高めたそうで、ストレスフリーでちょっと山奥に行ける。
さらに、アクセルをじわーっと踏むと電子制御が作動し、空転したタイヤにABSのブレーキをかけ、グリップしているタイヤの駆動力を確保して発進をサポートするグリップコントロールを標準装備。雪の坂道での発進やぬかるみで効果を発揮する機能だ。
「熟練の技は不要。スタックするとそれ以上掘らないようアクセルを戻しがちですが、電子制御を信じてください。
スタック時にアクセルを踏んで、その遠心力でタイヤに詰まった土や雪を飛ばしてタイヤ本来のグリップを回復させるというのが三菱の考え方です」(増岡さん)
国交省によると日本の道路の82.5%(一般国道は99.5%)は舗装されているそうで(2020年)、クルマに悪路での走破性は必要ないようにも思えるが、初めて運転する雪道はやはり緊張するし、牧草地のようなキャンプ場では一度雨が降るとぬかるんであちこちに深い轍ができるし、スタックするクルマだって少なくない。
デリカミニは、キャンプや釣り、カヌー、スキーなどライトにアウトドアを楽しんでいる人をいい具合にサポートしてくれそうだ。
カラバリ豊富! コールマンレッドも
ボディカラーは12色。
会場ではサンシャインオレンジメタリック×ブラックマイカ、アッシュグリーン×ブラックマイカが展示されるほか、コールマンとのコラボモデルも。
コールマンを象徴するコールマンレッドをまとったコールマンコラボカーがお披露目された。
ボディカラーのほかに、タイヤやルーフストレージパネルのバーにもアクセントとしてコールマンレッドを配置。
フェンダーまわりは、エナメルマグをイメージしたラメ入りブラック。ゴールドロゴに相当するカラーは見当たらないが、シルバーのラインがマグの縁取りのようでニヤリとしてしまう。
ルーフはロングセラーのクーラーボックス、スチールベルトをイメージ。ルーフラックのつや消しブラックと組み合わせることで、よりスチールベルトっぽさを演出している。
一足早く、オートサロンでお披露目されたグレージュのコールマンコラボカー。今年のコールマン一押し”グレージュ”シリーズと同色で落ち着いたデザインとなっている。こちらもルーフはスチールベルトと同色だ。