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「広告フリー」「夜間フリー」ユニークなサービスを投入するMVNO、再興のカギを握るのは?

2023.05.14

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回は、新サービスが続々登場しているMVNOについて話し合っていきます。

MVNO各社と通信キャリアが「大容量プラン」で競争

房野氏:MVNO各社が積極的に新プランを発表していますね。

石川氏:NUROモバイルが月額3980円の40GBプラン「NEOプランW」を出しました。40GBが使えるMVNOとしては、イオンモバイルなども選択肢になります。ユーザーが使うデータ通信量が増えてきているので、今後はMVNOにも大容量プランが増えていくだろうなと思います。

 一方で、大手通信キャリアの使い放題プランがより魅力的に見えてしまうので、MVNOとしては鬼門なのかなと。通信収入を上げたい、大容量プランを売りたいというのはわかるけれど、どこまでがMVNOの扱うべき範疇なのか、各社の舵取りが難しくなってくる。安いからMVNOで契約しているという人も多いので、サービス料金の設定が上がると、キャリアの料金プランに戻る人が出てくる心配がありますよね。

NUROモバイル「NEOプランW」

石野氏:40GBプラン自体はそんなに悪くないと思っています。NUROモバイルのNEOプランは、大手キャリア並に通信品質を上げながら、料金は少し安めにするというプランなので、競合はahamoやpovo、LINEMOになります。ahamoは20GBを超えると100GBしかない。povoは3か月分のトッピングを購入することになりますし、LINEMOにいたっては20GBまでしかない。ユーザーのデータ使用量が年々、1.2〜1.3倍ずつ増えているという状況を踏まえると、最初にahamoに飛びついたような人たちの中には、今はもう30GBくらいないと足りないという人もいるはずです。そこに40GBプランをぶつけるというのは、考え方として悪くないでしょう。

 ただし、石川さんもおっしゃったように、これを続けていくと、60GB、80GBと容量が大きくなっていく。それに伴って値段を上げていくと、キャリアの使い放題プランとバッティングするので、じゃあキャリアのほうがいいとなりかねない。今の段階では悪くないチャレンジだと思いますね。

法林氏: 40GBプランは絶妙ではあるけれど、〝絶妙な隙間〟を狙った料金プランって、意外と人気が出ないんだよね。ahamoだとデータ容量が足りないという人がいるのは事実だけど、自宅にホームルーターを置いたり光回線を引くという手段もあると思う。でも、実際にやる人って意外と少ない。

石野氏:あくまで隙間になっているのには、理由があるということですね。

石川氏:NUROモバイルの20GBプランもそうだけど、先行して発表された他社の料金プランに合わせた方が、ユーザーにはわかりやすいという事実はありますよね。同じ容量で比較して、こっちのほうが安いってすぐにわかる。変に小細工をするよりも、わかりやすくしたほうがいい。

法林氏:まあ、微妙だよね。40GBで月々3980円となると、あと1000円追加して使い放題の料金プランにしませんか? という話になってくる。僕は60歳になったので、何かお得な割引サービスはないかと思って調べてみたら、提供されているのは、通話系ばっかり。せっかくメールアドレスの持ち運びなどもできるようになっているので、MVNOはこういうところも突いていってほしい。3Gの停波もあるし、やり方次第だよね。

石川氏:一方で、mineoは「広告フリー」オプションを出したけれど、どれだけカウントフリーの対象になるのかがわからない。やり方は面白くて、納得感もあるけど、どこまでフリーになるのかは、我々でもわからない部分がありますよね。

石野氏:mineoはMVNOらしいサービスをうまくアピールしていますよね。

法林氏:「マイそく」もそうだけど、工夫している感というか、頭を使っているなという感じがするよね。

石野氏:そうですね。借りた帯域をどう活用するかをよく考えています。

石川氏:結局、MVNOトップ2のIIJとmineoは頑張っている感じがする。いろいろなサービスをやろうとしているし、技術もある。マーケティング的にも広告フリーのようなオプションを作っていて、2強になりつつあるのかな。

石野氏:OCNモバイルONEもありますよ。シェア率ではOCNがIIJの次です。

石川氏:OCNは、エコノミーMVNOでドコモになっちゃったからね。

石野氏:そうですね。OCNって本当はワイモバイルやUQ mobileのような立場になりたいはずだけど……

石川氏:実質サブブランドだよね。

石野氏:そう。ただ、あくまで〝実質〟なので、その分パワーが弱い。もっと頑張れる余地はあるかなと思います。

石川氏:難しい立ち位置だよね。あとは、この2強になりつつあるMVNO市場に、「ホリエモバイル」(堀江貴文氏と格安携帯キャリア「X-mobile」を展開するエックスモバイル社によるオリジナル格安SIM)がどう絡んでくるのか気になりますね。

石野氏:2強に割って入れる規模になりますかね(笑)

石川氏:どうですかね。ホリエモバイルは、単にエックスモバイルの料金プランを引き継いで参入してきただけのような状態。これまでの歴史を見ると、特定のファンに向けたMVNOはこれまでことごとく失敗してきているので、厳しさはある。堀江さんが楽天モバイルを取り上げる動画配信が盛り上がっていたけれど、同じ土俵へ立ったから今後は配信が減りそうで少し残念(笑)

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