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買うならどれ?パナソニック、シャープ、AINX、アイリスオーヤマ、あると便利な攪拌タイプの自動調理鍋4選

2023.06.04

材料と調味料を鍋に入れ、ボタンを押すだけで料理が完成する自動調理鍋。今回は〝かくはん式〟の4台で、同じ材料と調味料を使い、メーカー推奨の調理工程と加熱時間で回鍋肉を作ってみた。その差はいかに!?

自動調理器

CHECK POINT

【1】モード数
煮る、炒める、炊くなど、1台で何役できるか。

【2】かくはん方式
羽根の回転、鍋自体の回転など混ぜる機能に注目。

【3】操作のしやすさ
操作パネルの見やすさや、IoT対応レシピの有無など。

【4】調理手順と仕上がり
どういう手間が必要か、加熱時間もチェック。

嶺月香里さんフードライター
嶺月香里さん
家庭料理のレシピから調理家電、レストランなど、食にまつわるあれこれを取材。

編集・テラダ編集・テラダ
学生時代、厨房でバイトしていたため、意外に料理上手。だから調理家電には小うるさい。

テラダ 自動調理器というとカレーや肉ジャガなど煮込み料理が得意な印象だけれど、炒め物も上手にできるのか知りたいよね。

嶺月 実際に作ってみたらどれもおいしかった! でも仕上がりには差が出ましたね。いずれも焦げや加熱ムラはなく、料理下手な人が中華鍋で炒めるより調味料の絡みがよかった。フタをするから油はねせず、台所もキレイなまま。

テラダ AINXだけ味にムラが出たけれど、いい意味で手作り感があったな。炒める手間を省きつつ、フライパンや鍋感覚で使えますね。

嶺月 パナソニックやシャープは自慢の高出力で食材の旨味を閉じ込めている感じ。IoTに対応しているので高額めですが、時間と手間をかけずに日々充実した料理を作りたい人にとってIoTのオートレシピは心強い味方。

テラダ 親世代や、アナログ派は使いこなせるか心配でもある。

嶺月 慣れれば簡単ですよ。そして、かくはん式だと調理法がぐっと増えますね。鍋が自動回転するアイリスオーヤマは、少ない揚げ油で手軽に揚げ物もできるそう。自動調理器も進化していますね!

テラダ 多様化しているので、自分に合った機能を選んでほしい。

鍋底かき混ぜで焦げ知らず パナソニック『自動調理鍋 オートクッカー ビストロ NF-AC1000』

パナソニック『自動調理鍋 オートクッカー ビストロ NF-AC1000』

パナソニック『自動調理鍋 オートクッカー ビストロ NF-AC1000』
オープン価格(実勢価格約8万8000円)

業界最高1285Wの高火力に、鍋底からかき混ぜる下かくはん機能をプラス。ホテルニューオータニ監修などオートメニューは100種以上、手動メニューも多い。
サイズ:W33.3×H26×D33.6cm/調理容量:2.4L/消費電力:約1290W

【CHECK 1】モード数 約10

圧力、低温、無水、炒め、蒸し調理など。

【CHECK 2】羽根の回転と鍋肌の突起が特徴

パナソニック『自動調理鍋 オートクッカー ビストロ NF-AC1000』

鍋底をさらうように羽根が回転し、メニューによって速さや向きも変化。鍋肌の突起で具材をひっくり返し、焦げや加熱ムラを防ぐ。

【CHECK 3】スマホで本体にレシピを送信

パナソニック『自動調理鍋 オートクッカー ビストロ NF-AC1000』

フラットパネルのタッチキーで、メニュー選択などの操作は簡単。「専用アプリで、購入後もメニューを増やせるのが◎」(嶺月さん)

【CHECK 4】材料を入れる順番に少し気使う

パナソニック『自動調理鍋 オートクッカー ビストロ NF-AC1000』

ごま油を引き、肉を重ならないよう広げる。肉の上に野菜と調味料をのせる。アプリのレシピで回鍋肉を選んで送信し、STARTを押す。

パナソニック『自動調理鍋 オートクッカー ビストロ NF-AC1000』

肉がカリッと焼けていて、野菜の汁気はほぼ出ず、照りもあって見栄えもよし!

〈MINETSUKI’S EYE〉まんべんなく調味料が絡み、野菜と肉の加熱具合もちょうどいい。万人受けするバランスのとれた仕上がり。

加熱具合に合わせて自動でかき混ぜ シャープ『ヘルシオ ホットクック KN-HW16G』

シャープ『ヘルシオ ホットクック KN-HW16G』

オープン価格(実勢価格約6万円)

温度×蒸気のダブルセンサーで微妙な火加減を自動で調節。ポタージュや卵の溶きほぐし、ポテトサラダも全自動。最大15時間の予約調理の設定が可能。
サイズ:W33×H24×D28.2cm/調理容量:1.6L/消費電力:約600W

【CHECK 1】モード数 約11

めん類・ごはん類2段調理や、お菓子モードも。

【CHECK 2】混ぜる時だけ羽根がおりる

シャープ『ヘルシオ ホットクック KN-HW16G』

フタに〝まぜ技ユニット〟を装着。混ぜるべきタイミングに自動で羽根がおり、かき混ぜる。「火力や混ぜ方の細かい設定も可能」(嶺月さん)

【CHECK 3】IoT対応でレシピは無限大

シャープ『ヘルシオ ホットクック KN-HW16G』

大きく見やすいフルドット液晶で、音声案内のサポートも。専用アプリを入れたスマホと無線LAN接続で、オートレシピも増やせる。

【CHECK 4】ひと手間かけてワンランク上の味

シャープ『ヘルシオ ホットクック KN-HW16G』

豚肉に片栗粉をまぶす。内鍋に野菜の半量、肉の半量、調味用、残りの野菜、残りの肉の順にのせる。メニュー番号で回鍋肉を選び、調理開始、スタートを押す。加熱後に全体を混ぜる。

シャープ『ヘルシオ ホットクック KN-HW16G』

仕上げに全体を混ぜることを推奨されていたが、不要なほど調味料の絡みはよい。

〈MINETSUKI’S EYE〉加熱時間が長いせいか豆板醤の辛味やニンニクの風味がよく引き立っている印象。野菜はかなり柔らかに。

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