上級機にかなわない面はある。しかし、世界で最も売れている製品こそ、最もハイコスパで満足度が高いことがわかった。
VRヘッドセット
CHECK POINT
【1】没入感
画質をチェック。高画質は没入感を高める近道。
【2】操作性
コントローラーの操作性や感度などをチェック。
【3】タイトル数
ゲームやアプリなど対応コンテンツ数をチェック。
ガジェットライター
武者良太さん
2018年からVRにハマったライター。現在まで5台のVRヘッドセットを自腹買い。
編集・タジリ
本誌ガジェット担当。過去号の特集以来『Meta Quest 2』ユーザーでもある。
タジリ VRヘッドセットはAVギア・ゲームだけでなく、開発分野でも注目が集まる製品です。
武者 バーチャルとはいえ眼前に100インチ超のスクリーンが広がるMy映画館感覚や360度を見渡せるゲーム体験は圧倒的。エンジョイ派なら『Meta Quest 2』で十分満足できます。
タジリ 『Meta Quest 2』は頭部の後ろにバッテリーがないから、寝ながら動画を見たいという人にもぴったりですよね。
武者 フロントヘビーだから長時間使い続けると疲れやすいけれど、オールマイティーに使えるというメリットは代えがたいと思います。
タジリ そうですね。『PS5』などと比べて画質が悪いと敬遠する人もいますが、実はもったいない。
武者 ゲーミングPCとワイヤレス接続すれば、超高解像なゲームタイトルで遊べるんですよ!
アクションゲーム向きのバランス機
PICO『PICO 4』4万9000円
バッテリー部をヘッドバンド部に組み込むことで、重量バランスを向上。ゲーム内で視界を確保するために勢いよく頭を振ってもズレにくく、首への負担も少ない。
ディスプレイ/液晶 解像度/4320×2160(両目) 視野角/105度 重量/585g(実測)
ストレージ/128GB トラッキング方式/インサイドアウト
【CHECK 1】見通しのいい視界が気持ちいい
視野は広く、視界の端がシャープに見えるパンケーキレンズを採用。「網目感は極めて控えめで没入感はかなり高い」
【CHECK 2】操作性に優れるコントローラー
ボタン数が多い、多機能なコントローラーを採用。「ゲームプレー中の写真や動画キャプチャーも簡単。リング部が大きいのが少し気になります」
【CHECK 3】アプリの拡充に期待
「FPSにスポーツゲームなど一通りのジャンルは遊べるが、アプリ数そのものは『Quest』シリーズにかなわない」
〈MUSHA’S EYE〉USB Type-C端子がマイク対応。ゲーミングヘッドセットを使うと、声の音質だけでなく没入感もアップします。
ネクストトレンドを先取りした上位機種
Meta『Meta Quest Pro』15万9500円
価格はズバ抜けて高いが、実はアプリ開発用の企業向けの機材でもある。現実の世界を立体的に見通せる機能もあり、MRヘッドセットとしても活用できる。
ディスプレイ/液晶 解像度/3600×1920(両目) 視野角/水平106度×垂直96度 重量/722g
ストレージ/256GB トラッキング方式/インサイドアウト
【CHECK 1】映像美で選ぶならコレが正解
レンズ品質が最高クラス。「視界全域がなめらかで、3D映像を見るとVRとは思えないリアリティーを感じます」
【CHECK 2】VRアバターとの一体感が強い
コントローラーにもカメラを搭載しており、トラッキング精度が極めて高い。「ボクシングなど対戦ゲームを操作性だけで勝ち抜けるポテンシャルを感じる」
【CHECK 3】最新MRアプリを体験したいならコレ
アプリの数はNo.1。「しかも、今後注目度が高まるといわれているフルカラーのMRアプリにも対応しています」
〈MUSHA’S EYE〉体だけでなく目や表情の動きも検出するハイエンド機。解像度は高くないが、それを補うほどレンズの性能が優秀です。
コンテンツが豊富でしっかり遊べる名機
Meta『Meta Quest 2』5万9400円
外部センサーやPC接続不要で使えるという現代VRヘッドセットの原点的モデル。リフレッシュレートも高く映像が見やすい。
ディスプレイ/液晶 解像度/3664×1920(両目) 視野角/未発表 重量/503g ストレージ/128GB トラッキング方式/インサイドアウト
【CHECK 1】上位機種に比べて映像はややモヤっとしている
「放射状の模様が入ったフレネルレンズを採用しているため、映像のピントがやや甘い」
【CHECK 2】操作性に優れ、扱いやすいコントローラーが◎
「タッチセンサーを使いたくない時に、親指を休ませるスペースがあるのが便利」
【CHECK 3】対応ゲームやアプリの数が多いVRゲームで遊ぶならイチオシ
「無料ゲームから名作アプリまで、様々なゲームタイトルで遊びまくれるのがうれしい」
〈MUSHA’S EYE〉為替の影響で1万円以上値上がりしたが、対応コンテンツの多さに目を見張る。バラエティーゲーム目的ならイチオシ。
取材・文/編集部
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2023年3月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。