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現実世界とデジタル空間の融合が加速、ビジネスパーソンがおさえておきたい4つのテクノロジートレンド

2023.05.05PR

2021年1月~3月頃に起きたNFTブーム以降、Web3やメタバース、人工知能(AI)など、最新テクノロジーの話題に触れることが多くなった。2023年となった今、世の中のトレンドはChatGPTに代表される生成系AIであるが、ビジネスパーソンとして知っておきたい最新テクノロジートレンドがある。

国内外の企業に対し、テクノロジー関連のコンサルサービスを行なうアクセンチュアが、毎年発表する「テクノロジービジョン」がそのトレンドを知る良き材料になる。

最新版のテクノロジービジョン2023が4月5日に発表されたが、その中で“今後10年間の世の中を形作るものは、クラウド、メタバース、AI”とある。また“デジタル空間と現実空間の垣根は総じて取り払われていくでしょう”と述べられている。

本記事では、このビジョンを基に、DIME読者の皆さんに知っておいて欲しいテクノロジートレンドをまとめた。

2023年以降のトレンドでは4つの重要なトレンドがある

引用元:テクノロジービジョン2023/アクセンチュア

テクノロジービジョン2023では、以下の4つが重要なトレンドだとしている。

1.生成系AI:ChatGPTなどを活用し、クリエイティビティやイノベーションが大幅に進展する。

2.デジタルアイデンティティ:デジタル上でのユーザーや、IT機器などの認証機能は、デジタル空間と現実空間を行き来する基盤として欠かせない

3.私たちのデータ:人工知能を活用してその潜在価値を最大限に引き出すには、データ基盤の刷新が重要である。データの透明性が競争上の重要な差別化要因になっている。

4.フロンティアの果てへ:サイエンス領域と、テクノロジー領域で、相互に進化を促しあっている、つまりフロンティア(開拓)しているが、そのスピードが速くなっており、これらの組み合わせが、世界が直面する深刻な社会課題の解決になる

これらをまとめると“現実空間とデジタル空間が密接につながり合っていく中、生成系AIをはじめとした先進的なテクノロジーがビジネスの新時代を切り開きつつある”という。

とりわけ、生成系AIとデジタルアイデンティティについて深く知っておけば、この先、ビジネスパーソンとしてのキャリアを積んでいくのに、役に立つに違いないだろう。

これを裏付けるように、同社が4月25日に発表した「ライフトレンド2023」では、最先端のテクノロジーがまったく新しい事業環境を生み出していると述べている。

個人情報を自身で管理しつつ、様々なコミュニティに参加する世界観にデジタルアイデンティティが必要不可欠

ライフトレンド2023では、“人々はAI、Web3、トークン化など先進的なテクノロジーを活用して、創造性、コミュニティ、データ・プライバシーを次世代へと進化させている”とし、2023年に企業が留意するべきトレンドやアクションを5つ挙げている。

これらの5つを読み解いていくと、AIによる創造性の向上と、デジタルアイデンティティによるデータ管理や、アイデンティティの中に持つ特定の情報、専用のトークンや会員証を持つ人のみが参加できるコミュニティへのアクセスが、我々のライフスタイルになっていくといえる。

AIによる創造性の向上は、ChatGPTなどを操作してみて、人間よりも情報収集したり、テキストを出力したりする速度が速いので直感的にわかりやすい。

一方、デジタルアイデンティティによるデータ管理やコミュニティへのアクセスは、なかなかイメージが湧きづらいので解説を加えよう。

なぜ、デジタルアイデンティティが重要なのだろうか

テクノロジーの進化で、デジタル空間上での経済活動はますます活発になっていく。一方、その経済活動に対して我々は無意識のうちに、企業に様々な情報を渡しているのが現状だ。

この情報には、当然個人情報も含まれている。

ひとたびデジタル空間に情報が“流出”してしまえば、回収は難しく、情報を入手した企業から第三者に漏洩する事件は、たびたび起こっているのが現状だ。

我々が自ら、個人情報を誰に、何を渡すか管理できなければ、プライバシーがダダ漏れになってしまい、頻繁にストーカーが発生するなどの脅威が増えてしまうということさえある。

これらの情報を、今後、我々が主体的に管理していく必要があるが、今はまだ具体的なソリューションが無いのが現状である。しかし、管理するための仕組みや考え方が、テクノロジーと共に浸透し始めた。

考え方にあるのは例えば「Web3」であり、それを実現する「ブロックチェーン」技術もある。

そもそも、これらの技術を使ったサービスでなくても、それぞれのサービスにアクセスするのに、自分の名前や住所などの情報を登録し、サービスや、そこから派生したコミュニティの利用者であるという証も管理しなければならない。管理のためには、IDやパスワードといった認証情報も必要になる。

しかし、様々なサービスが乱立していく中、これらを統合して管理するのは難しい。

つまり、デジタル空間上での自分の情報である「デジタルアイデンティティ」とどう付き合っていくかが、自分にとっても、今後の社会にとっても重要であるのだ。

現実世界とデジタル空間の融合が進む中、ビジネスパーソンとしてどう立ち振る舞うか

アクセンチュアが発表した各年のテクノロジービジョンでは、

・2021:コロナ禍中でのビジネスの再創造、あらゆる場所が仕事場になる
・2022:メタバースの賑わい、本物の世界を人工的に作る
・2023:生成系AIの発展、データ管理、デジタルアイデンティティ

と、コロナ禍中でリモートワークなどオフィスにいない働き方に始まり、メタバースの出現、デジタル空間での自分の情報管理の在り方という風に、現実からデジタル空間に向けたテクノロジーのトレンドが現れてきている。

このようなトレンドで、現実世界とデジタル空間の融合が進み、“共有現実”(Shared Reality)

という、現実とデジタルの垣根が取り払われた世界になって行く中、自分の情報を守りながら、どう生きていくか。ビジネスパーソンとしてどう稼いでいくか。その礎にあるのは、デジタルアイデンティティであると理解しておきたい。

文/久我吉史

ビジネスの核心を司る「デジタルアイデンティティ」の指南書

https://www.shogakukan.co.jp/books/09389106

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「デジタルアイデンティティ」と言われても、ピンとくる人は少ないのではないでしょうか。『DIME』では、2022年に「メタバース」や「Web3」といったバズワードとなっているトピックを特集してきました。ただ、その特集を製作している過程で、何だかしっくりこない部分があることに気づきました。何か根本的なことを見逃しているのではないかと。  その中で浮かび上がってきたキーワードが「デジタルアイデンティティ」でした。

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