パナソニック 空質空調社は、適用床面積が30畳(50平方m)までの小~中空間に適したコンパクトタイプの次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」の業務用機種F-JDU35を6月中旬より発売を開始する。メーカー希望小売価格は26万3000円(税別)。
本製品は、2022年10月に発売した業務用「ジアイーノ」 F-JDU75(~60畳)・F-JDU55(~45畳)に続くモデルで、30畳(50平方m)までの小~中空間に適したコンパクトタイプになる。
その主な特徴は以下のとおり。
ラインアップ拡充により様々な広さの空間への対応が可能に
今回の新製品は、JDUシリーズ内で最もサイズの小さいコンパクトタイプ。背面から空気を吸い込むため、本体左右に壁や家具などが近接していても設置可能だ(※5)。
また、本体奥行寸法は標準的な棚や什器(奥行き300~450mm)から飛び出しにくいよう設計。本体高さ寸法も、腰壁の高さ(700~1,000mm)に収まる全高としており、保育園や介護施設などの小~中空間でも場所を取らずに設置できる設計となっている。
このようにユーザーのニーズにあわせて、小空間から大空間まで様々な広さの空間に対応が可能となった。
除菌・脱臭性能と、メンテナンス性・操作性が向上
DUシリーズは、あらかじめ生成しておいた高濃度の次亜塩素酸水溶液を除菌エリアへ注ぎ足す新機構の「ジアチャージ方式」を採用することで、除菌エリアにおける次亜塩素酸濃度の高濃度化と安定性が向上。
不特定多数の人が行き交い、菌・ニオイが次々と発生する空気リスクの高い(環境負荷の高い)非住宅空間においても、安定して高い効果を発揮し続けるという。
また、従来品(※6)では給水の度に必要だった塩タブレットの投入(手作業)を自動化し、「ジアチャージ方式」採用によって毎日の排水作業も月1回程度の頻度に。日々のメンテナンスの手間を大きく軽減している。
さらに、センサーによって空気リスクを判定、リスクレベルに応じて運転強度を調節する「自動運転モード」も新たに搭載。メンテナンスや機器操作による業務への影響を最小限に留めている。
初期性能からほとんど変わらない高い脱臭性能を維持
「ジアイーノ」は、本体内で作り続ける(※7)新鮮な次亜塩素酸水溶液でニオイ成分を化学的に分解する脱臭方式。同社では活性炭フィルターを用いる脱臭方式に比べ、初期性能からほとんど変わらない高い脱臭性能を維持できることを確認(※4)したと説明している。
関連情報
https://news.panasonic.com/jp/
構成/清水眞希
※1:【試験機関】一般財団法人北里環境科学センター 浮遊菌の場合:【試験方法】約6畳(25立方m)の密閉空間で、浮遊させた菌数の変化を測定 【除菌の方法】F-JDU35を風量「強」・チャージレベル「高」運転で実施 【試験結果】F-JDU35で15分後に99%以上抑制(北生発 2022_0548号)。付着菌の場合:【試験方法】約18畳(71 m3)の試験空間で、室内中央と室内奥に置いたシャーレに付着させた菌数の変化を測定 【除菌の方法】F-JDU35を風量「強」・チャージレベル「高」運転で実施 【試験結果】F-JDU35で120分後に99%以上抑制(室内中央)・240分後に99%以上抑制(室内奥)(北生発 2022_0584号)。
※2:【試験方法】約6畳(23立方m)の試験室を臭気強度4相当の濃度の硫化水素ガスで満たし、GC-FPD法にて検証 【脱臭の方法】換気0.5回/時にて、F-JDU35を風量「強」・チャージレベル「高」で運転 【試験結果】F-JDU35で210分後に99%減少(臭気強度2段階ダウン)。臭気強度は成分濃度より換算。
※3:新型コロナウイルス感染症の影響により、発売の延期や供給が遅れる可能性があります。発売時期は確定次第、同社ホームページに掲載。
※4:【試験方法】約6畳(23立方m)試験室において一定濃度の硫化水素ガスで満たし、ガス検知管法にて検証 【脱臭の方法】換気0.5回/時にて、使用年数相当の劣化電極を装着したF-JDU55を風量「強」、チャージレベル「高」で運転 【試験結果】初期電極での脱臭性能(45分後に初期濃度比95%減少)を100とした時の、使用年数相当の脱臭性能を確認(1年目:100%、3年目:100%、5年目:98%)。
※5:風通しが悪い場所に置くと本体内部の温度が上がり故障の原因となりますのでご注意ください。また、映像の乱れや雑音の原因となるため、テレビやラジオからは1m以上離して設置してください。
※6:同社従来品 F-JML30(2015年発売)
※7:運転時、水が切れるまで。
※8:脱臭性能の持続性は、周囲環境(温度・湿度)、運転時間、臭気、本体の手入れ状況によって変化します。