オーレックホールディングスは、2013年より自社にて製造・販売を行っている種ごと食べられるスイカ生産用花粉を10年ぶりにブランドリニューアル。
名称を「TANE FREE(タネフリー)」へ変更し、4月上旬にはウェブサイトを一新。今後は生産者向けはもちろん、一般流通向けのスイカラベルなど、各種ツールを充実させていく。
世界で唯一種ごと食べられるスイカが作れる生産用花粉がリニューアル
オーレックホールディングスが行った消費者調査で、約67%の人がスイカの「種がある」「味の良し悪しが見た目でわかりにくい」という点を不満に思っていることが判明。人々がスイカへ持つ不満を解消し、糖度の高いスイカを提供すべく、今回のリニューアルに至った。
TANE FREEは、通常の種ありスイカ花粉の染色体を特殊技術で分断、DNAを不活化している。そのため、授粉しても種の遺伝子情報だけは伝達せず、種が育たないまま生長する。
通常栽培では黒いスイカの種が、TANE FREE栽培の場合、種の中身胚乳がなく、薄くてやわらかい、白い種に育つため種ごと食べることができるのだ。
甘みも通常栽培より増加するため「TANE FREE」表示のスイカを購入すれば、人々のスイカへの不満解消が期待できる。
スイカの花粉寿命は約1日と言われるが、同社はスイカ花粉を製造・長期保管するノウハウを保有。種ごと食べられるスイカ花粉を製造できるのは現在、世界でオーレックだけだ。
(※2023 年 4 月 1 日時点、オーレック社調べ、花粉製造~長期保管の技術を指す)
TANE FREE 使用のメリット
種を気にせず、丸ごとスイカを食べられるので、近年、人気のある“種なしぶどう”のように、“気軽にフルーツを食べたい”という需要にも応えることができ、カットフルーツにも適している。
幼児やお年寄りも食べやすく、コロナ禍をきっかけに要望が増えた、会食の場などで種を口から出す行為を避けたいという声にも応えられる。
TANE FREEを使用することで本来種の生育のために使われるはずだった栄養素が実の方に向かうためスイカの甘み(ショ糖)が増すというデータが出ている。
スイカは味の良し悪しが見た目でわかりにくい、という不満を TANE FREE のスイカラベルの目印で解決できるのも魅力。
TANE FREEは、どんな品種のスイカにも使用可能。大玉・小玉・赤肉・黄肉など、スイカの種類に関わらず種ごと食べられるスイカにすることができる。
関連情報:https://www.orec-jp.com/seedless/
構成/Ara