日々の暮らしでマイルが貯まるサービスが拡大している。その中から固定費を含む、バラエティーに富んだサービスを紹介する。それぞれマイルがどのくらい貯まるのか、現実的なラインで試算した。ぜひ参考にしてほしい。
日常で貯まるマイルをプラスすれば特典航空券の旅行が身近になる
今やANAマイレージクラブ(AMC)会員は約3800万人、JALマイレージバンク(JMB)会員は約3000万人の会員規模を誇り、マイル経済圏が確立されつつある。
ANAでは『ANAマイレージクラブアプリ』を中心に、マイルが貯まる・使える機会を街中やネット上で拡大。JALでも同様に日常生活で多彩なサービスを提供し、それらの様々なサービスや機能を集約する会員アプリを23年度内にリリースする予定だ。
効率良く一気にマイルが貯まるのは飛行機に乗ることだが、固定費で貯まるマイルも侮れない。年間を通してみると、3000〜4000マイル以上は貯まるので、ちょっとした海外旅行に行くことも夢じゃない。
気をつけたいのは、サービスを乗り換える時はじっくり検討すること。基本料金がこれまでより高くなったり、ポイントの付与率がほかのサービスより低いこともあるからだ。マイルは貯まっても、それだけではお得にならない。
まずは電気や銀行、投資などの固定費のサービスを吟味し、利用範囲をショッピングやふるさと納税にも広げていけば、日々の暮らしでもそこそこマイルが貯まる。特典航空券で行く旅の選択肢が大きく広がるだろう。
貯めワザ 01|銀行、投資、電気代、固定費で貯める!
【ANA】年最大3600マイルが狙える『ANAでんき』に注目
毎月、必ず出費する固定費でもマイルが貯まる。中でも見逃せないのが『ANAでんき』だ。サービスを切り替えるだけで毎月定額で200または300マイルが貯まる。年間にすると最大3600マイルにもなるので侮れない。ほかに『ANAの保険』というサービスもあり、マイルではないものの、ANA SKYコインが加入時に500コイン、継続時に毎年200コインがもらえる。
〈 ココがPOINT!〉固定費の中でANAのサービスに乗り換えられるものがあれば要検討。切り替えは手間だが、その後は勝手にマイルが貯まる。
[銀行]スルガ銀行ANA支店
銀行の取引でもマイルが貯まる
AMC会員、Visaデビット、銀行キャッシュカードの3機能搭載の『ANAマイレージクラブFinancial Pass Visaデビットカード』を申し込み。買い物でも貯まる。
[投資]WealthNavi for ANA
資産運用先として検討してみよう
ロボアドバイザー『WealthNavi(ウェルスナビ)』をAMC会員向けにカスタマイズ。資産運用の開始や継続利用することでマイルが貯まる。
※条件の詳細は(http://www.wealthnavi.com/ana)にて確認
[電気]ANAでんき
電力を切り替えるだけで貯まる
auエネルギー&ライフと提携してサービスを提供。AMC会員が月200マイルのところ、ANAカード会員なら月300マイルがもらえる。4月30日までは新規契約キャンペーンを実施中。
[合計]年最大4760マイル
「今週のトクたびマイル(片道)」が狙える!
●ANAでんき:年間3600マイル(ANAカード会員)
●WealthNavi for ANA:初年度最大500マイル(運用を開始し、条件を達する運用をした場合)
●スルガ銀行ANA支店:660マイル(給与振り込みし、クレカ代金を引き落とした場合)
「今週のトクたびマイル」なら最安3000マイルで羽田から小松(写真)に行ける。
【JAL】運用額に応じたマイルを『投信マイレージ』でGET
JALグループの固定費では、SBI証券の『投信マイレージ』に注目したい。将来を見越した投資で、月間の平均保有金額に応じたマイルが得られるのは魅力。元本割れするリスクはあるものの、長期運用することで軽減できる。ほかに『JAL住マイルナビ』というサービスもあり、マンションの購入や不動産の売却、リフォームなどでもマイルが貯められる。
〈 ココがPOINT!〉JALでは投資信託をはじめ、外貨預金、住宅ローンなどでもマイルを貯められる。乗り換えについてじっくり検討しよう。
[銀行]JAL NEOBANK
銀行サービスの利用で貯まる
JMB会員専用のネット銀行口座で、アプリで完結。給与受け取りや外貨預金、住宅ローンでもマイルが貯まる。
[投資]SBI証券『投信マイレージ』
投資商品の運用でマイルが貯まる
SBI証券と提携し、JMB会員向けに投資信託や株式などの月間の平均保有金額に応じてマイルが付与される。
[電気]JALでんき
2023年秋に全国サービスに
提供エリアは関東と九州で、九州エリアのJALでんきB/Cの場合、100円ごとに3マイル貯まる。2023年秋に沖縄県と一部離島を除く全国に提供開始予定。
[合計]年3347マイル
約2年で「どこかにマイル」が狙える!
●JALでんき:年間2488マイル(プランMで月350kWh)
●SBI証券『投信マイレージ』:初年度550マイル(運用開始し、毎月平均100万円の保有額を運用した場合)
●JAL NEOBANK:309マイル(給与振り込みし、月1万円を外貨積立した場合)
約2年で7000マイルになり、「どこかにマイル」で沖縄(写真)旅行も夢じゃない。