UNLICSの特徴的な商品開発について
花王として初めて美意識の高いZ世代男子に向けて、2022年12月1日に誕生した化粧品ブランドUNLICS(アンリクス)。第一弾商品としてメイクアップベース「インプレスカラーウェア」と化粧水「アクアハグウォーター」が、そして続く2023年1月には第二弾商品として乳液状美容液「セラムme」とタオルマスク「ホグフォグマスク」が発売された。
インプレスカラーウェア
アップグレードブルー、バーサトルベージュ、タッチアップグリーン、フォギーオレンジ
22g 各3,080円
アクアハグウォーター
80ml 3,080円/レフィル 160ml 2,640円
今回は、そんなUNLICSのローンチに携わったキーパーソンであるPR担当の岩田 敦紀さんと開発担当の李 賢世さんから製品誕生の舞台裏や、開発のポイント、今後の展望などに関するコメントが届いたので、概要を紹介していきたい。
まずUNLICSの商品開発の特徴について、PR担当の岩田さんは、次のように話す。
「花王の他のブランドに比べるとターゲットに近い若手男性社員の意見を積極的に収集しているんです。ヒアリングした想いや要望は、実際に商品に反映されてもいます。
ブランドパートナーとして迎えた美容系インフルエンサーの車谷セナさん、USUKEさん、翔貴さんとの関わりも花王の他のブランドの商品開発やコミュニケーション設計と異なる点です。
商品やブランドの魅力をSNS上で発信してもらうだけではなく、美を追求するインフルエンサーとして生の意見を寄せてもらい、商品開発に活かしています。このようにUNLICSは、思いを同じくする皆で作っていく共創型ブランドなんです」
開発を担当する李さんは「開発担当者の男性全員がメイクを本格的に取り入れているわけではない」と説明。
「そのためカラー下地やメイク商品に関しては、ブランドパートナーや美容感度の高い男性社員の評価を特に大切にしながらモノづくりを進め、出来上がった試作品を再度評価してもらうというステップを納得がいくまで繰り返しています」
UNLICSを代表する2アイテムでローンチ
こうしてUNLICSの第一弾商品として登場したのが、前出のメイクアップベース「インプレスカラーウェア」と化粧水「アクアハグウォーター」。
UNLICSでは「浄(みがく)」「柔(ほぐす)」「潤(うるおす)」「満(みたす)」、そして「魅(みせる)」の5つの独自ステップを提案しており、第一弾の商品は、このうち「潤」と「魅」のアイテムになる。
まずインプレスカラーウェアについて、李さんは「UNLICSを代表する商品」だと説明する。
「アンリクスのインプレスカラーウェアは、⼀般的な男性の肌の⾊に合わせたベージュ系の色をメインとしたカラー展開ではなく、“なりたい肌”を⽬指せる、ブルーやグリーンといった明るい⾊味を含む4 ⾊展開である点が特徴です」
そして美容の基本である化粧水として開発されたアクアハグウォーターは、「潤」を体現するアイテム。うるおいを与えて、透明感のあるやわらかな肌へと導いていく。
「男性は身だしなみのひとつとして美容を取り入れる傾向がありますが、UNLICSが目指しているのは、その先の『もっと美しくなりたい』に寄り添うこと。男性の肌悩みに着目することはもちろん、そういったことを意識した商品ラインアップや処方設計になっています」(李さん)