衣料品メーカーのワコールが食品と雑貨の通販事業を始めた理由

【AJの読み】美と健康、社会課題を意識する女性に響く商品をラインナップ

近年、化粧品メーカーが美容系食品や健康食品へ事業参入するケースが多くみられるが、女性の美と健康に関して知見を培ってきた衣料品メーカーのワコールが、ワコールメンバーズ500万人以上の会員基盤をベースに、食関連のお取り寄せサイトに参入した。

WACOAL SPOONは、社員バイヤーが自ら足を運び選んだ、おいしさだけでなくこころとからだに寄り添った、ストーリー性のある商品をセレクト。美と健康、社会課題を意識する女性に響く商品群で、独自性を打ち出している。

低糖質やグルテンフリー、プラントベースといったヘルスコンシャスな商品、産地や製造工程にこだわったサステナブルな商品がラインナップされており、オーガニック素材や自然由来素材を使ったお菓子を手掛ける福岡市のパティスリー「ショウダイ ビオ ナチュール」（下記画像左）、兵庫県姫路市の「井上茶寮」（同中央）、ヴィーガンスイーツが人気の東京・南青山「8ablish（エイタブリッシュ）」（同右）など数々のこだわりの商品や、ワコール創業の地で本社のある京都の商品も充実している。

個人的に気になるのが、調味料類と京都のおいしいもの。東原亜希さんがプロデュースした、動物性原料不使用の国産野菜で作った野菜だし「VEGETABLE STOCK」（2138円）は、スープやポトフなどにアレンジして使える。

元禄2年(1689年)創業した京都「半兵衛麸」は、京料理に欠かせない京麩、京ゆばの老舗。

「五条麸味 京なま麸5種」（3888円）は定番の京なま麸 あわ麸、よもぎ麸、ごま麸、さがら麸、花麸と田楽みそ、田楽串の詰め合わせで、季節によって花麸の種類が変わる。植物性タンパク質が豊富で低脂質なお麸は、ダイエットや体づくりをしている人にもぴったり。

文／阿部純子