Android向けゲームがWindows PCでプレイできる「Google Play Games」
AndroidとWindowsの親和性という意味で紹介したい、もう1つの新しい機能が「Google Play Games」です。これはAndroid向けに配信されているアプリゲームの一部が、Windows PC上でプレイできるというもの。厳密にいうと、とPCを〝連携する〟機能ではありませんが、Androidで普段プレイしているゲームがPCの大画面でもできるとなると、気になるという人も多いでしょう。
Windows PCでGoogle Play Gamesをプレイするには、ベータ版をダウンロードし、Googleアカウントでログインします。
なお、ベータ版に参加するためには、以下の要件を満たしたPCを利用します。
・Windows 10(v2004)
・10 GB の空き容量があるソリッド ステート ドライブ(SSD)
・Intel UHD グラフィックス 630 GPU または同等品
・4 コア(物理コア)の CPU(一部のゲームには Intel CPU が必要です)
・8 GB の RAM
・Windows の管理者アカウント
・ハードウエア仮想化が有効になっていること
執筆時点(2023年4月中旬)で100本以上のゲームが配信されており、キーボードやマウスでの操作が可能。なお、縦画面のゲームはそのまま縦画面、横画面のゲームは横画面でプレイできます。
普段スマホやタブレットでプレイしているアプリゲームをマウス、キーボード環境で行うには、多少の慣れが必要ですが、PCを接続しなくても大画面でプレイできるのは魅力的。ゲームデータもアプリと自動同期されるので、屋外ではAndroidスマートフォン、屋内ではPCといった使い分けもできます。
対応アプリはまだまだ数が少ないのも事実。ベータ版であるため仕方のない部分ではありますが、今後多くのアプリが追加されていくことに期待しましょう。
AndroidとWindowsのさらなる連携に期待できる一方で……
AndroidとWindowsの連携力が高まり、よりシームレスに接続できるようになれば、ビジネスシーン、プライベートシーン問わず快適になることは間違いありません。
一方、AndroidとWindows PCの距離が近づくとなると、気になるのはChromebookの存在。Android OSに近いChrome OSを搭載し、Androidに近い操作性が特徴のChromebookは、以前よりニアバイシェアが使えたりと、Androidとの親和性が魅力です。
安価でスムーズに動作することから、教育市場でも一定のシェアを持つChromebookですが、AndroidとWindows PCの関係が深くなるほど、独自性が薄れていくのも事実。今後、AndroidとWindowsがどのように連携していくのかに加え、Chromebookがどのようなスペシャリティを見出していくのかも注目ポイントとなりそうです。
取材・文/佐藤文彦