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注目度急上昇!大企業からスタートアップまで参入する「プラントベースエッグ」最前線

2023.05.02

動物性食材を使わないプラントベースフードへの関心が高まりつつある。加えて昨年から続く鶏卵の供給不足は、プラントベースエッグへ注目を集める一因になっている。食の多様化や卵アレルギー対応のニーズをとらえたプラントベースエッグが市販されたのは1年ほど前のこと。キユーピーの「HOBOTAMA」と、カゴメと2foodsの共同開発による「Ever Egg」。スタートアップによる「UMAMI EGG」も参入。プラントベースエッグは進化しているか?

常温になってスーパーにも並び始めた「Ever Egg」

プラントベースフードブランドの2foods(トゥーフーズ)を展開するTWOとカゴメが共同開発したプラントベースエッグ「Ever Egg」は、2022年6月に冷凍製品で一般販売された。それが2023年4月、常温タイプになって発売された。

「Ever Egg」130g/398円(2foods店頭販売価格)

「Ever Egg」の原料はニンジンと白インゲン。特にこだわっているのが“ふわとろの食感”だ。2foods渋谷ロフト店など5店舗のフードメニューではオムライスの食材に使用されている。試食してみると、トロッとした食感はたしかにオムレツのそれに近い。また、あざやかな黄色はまさに黄身の色だ。動物性食材は避けたいという人、オムライスが食べたいという人には安心して楽しめるメニューになっている。

京王ストア系列のキッチンコート神楽坂店(東京都新宿区)に設置されたプラントベースコーナー。「Ever Egg」のほか、カゴメのカレーやパスタソース、マルコメの大豆ミートなどが並んでいた。

販路も広がった。これまでは2foodsのオンラインショップと都内5店舗で販売されていたが、常温タイプになって都内スーパーでの店舗販売も始まった。

プラントベースエッグ市場は世界的に伸びている。特にアメリカの若い世代で伸びていることを踏まえ、「日本でもプラントベースフードの認知拡大には若い世代の力が必要」(東義和CEO)と、ギャル雑誌『egg』とのコラボ企画も催された。

4月の「Ever Egg」製品発表会にはギャル雑誌『egg』のモデルみりちゃむさんも登場。

すでに京王ストア以外の小売店、飲食店などから引き合いはあるとしながら、東CEOは「常温化によって物流コストを下げることができた。今後、全国展開を視野に生産体制を検討していきたい」と語る。

プラントベースエッグ「HOBOTAMA」から「GREEN KEWPIE」ブランドへ

キユーピーのプラントベースエッグ「HOBOTAMA」は、2021年6月に業務用が、2022年3月に家庭用が発売されている。当初の販売圏はECサイトを経由した都市部に限られていたが、今は全国で購入できるようになっている。

家庭用の「HOBOTAMA」。加熱用液卵風とスクランブルエッグ風の2種類がある。加熱用液卵風60g/182円。スクランブルエッグ風60g/214円。業務用はスクランブルエッグ風のみ。

原料に脱脂アーモンドパウダー(液卵風)、豆乳加工品(スクランブルエッグ風)などを使用。調理方法によるだろうが、かなり卵に近い食感と風味が楽しめる。

「HOBOTAMA」は多様化する食の価値観に対応し、その選択肢を増やしたいと開発されたプラントベースエッグだ。市販開始後、予想されたことではあるが、特に卵アレルギーを持つ人やその家族から寄せられる反響は大きいという。

今年2月には、とある飲食店の店長がTwitterに投稿した「HOBOTAMA」を使ったメニュに、2万3千以上の「いいね」がつき、問い合わせが一気に増加した。商品担当の仲條功二さんは「プラントベースエッグへの関心の高さを実感、さまざまな事情で卵が食べたくても食べられない方にとって必要な商品であるとの認識を新たにしています」と語る。

「HOBOTAMA」の商品担当の家庭用本部低温商品部販売推進課の仲條功二さん。

キユーピーではプラントベースエッグの次なるステップとして、調味料のプラントベース製品化が進んでいる。原料に卵を使うタルタルソースやドレッシングのプラントベース商品が登場。2023年3月には、“サステナブルな食”をコンセプトにした新ブランド「GREEN KEWPIE」を発表している。その第1弾がプラントベースの「ごまドレッシング」と「シーザーサラダドレッシング」だ。

ふだんあまり意識できないことだが、実は多くのドレッシングにも卵が使われている。卵は調理する上で必要な、食材の「熱凝固性」「起泡性」「乳化性」といった機能を併せ持っている。ドレッシングにおいても卵はコクを加えたり、他の材料と乳化させたりする役目を担っている。

つまり、卵は料理としてだけでなく、おいしい料理をつくるために欠かせない食材なのだ。この夏以降、「HOBOTAMA」も「GREEN KEWPIE」ブランドに統合される予定だという。調味料でもプラントベースが広がっていきそうだ。

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