物価高、エネルギー価格高騰などの影響を受けて今、食品や日用品の値上げラッシュが止まらない。こうした状況の中、ふるさと納税の寄付件数には、どのような影響が生じているのだろうか?
ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」を運営するさとふるはこのほど、同サイトに掲載されている65万点以上のふるさと納税のお礼品情報をもとに、物価⾼によるふるさと納税への影響について分析し、その結果を発表した。
TOPIC.1 値上げが続く“卵”のお礼品検索が急増、3⽉の寄付件数は1⽉の2倍以上に
ふるさと納税サイト「さとふる」内のキーワード検索における卵の検索順位は、今年1⽉が102位であったのに対し3⽉は30位と、2か⽉で72位上昇した。また「卵カテゴリ」の3⽉の寄付件数は1⽉に比べ2.2倍以上増加しており、価格⾼騰が続く卵をふるさと納税のお礼品として受け取る⼈が増えていることがわかる。
お礼品レビューでは「卵の値段が高い中、⼼置きなく卵料理が食べられて、しかも美味しい卵なので⼤満⾜!」「卵が⾼いので助かりました」などのコメントが寄せられており、価格⾼騰している卵をふるさと納税のお礼品として受け取ることで、惜しみなく楽しむことができている様⼦がうかがえる。
TOPIC.2 ⼩⻨粉の寄付件数は昨対⽐2倍に増加、2021年との⽐較では9倍に
「さとふる」の穀物加⼯品カテゴリの中でお礼品名に「⼩⻨粉」がつくお礼品への今年1⽉−3⽉の寄付件数は昨年同期⽐で2倍に増加した。2021年の同時期(1⽉−3⽉)との⽐較では寄付件数は9倍に増加している。
政府が輸⼊した⼩⻨を製粉会社などに売る「⼩⻨の政府売渡価格」は、2023年4⽉に前期(令和4年10⽉)と⽐較して5.8%上昇した。
これにより⼩⻨製品の価格⾼騰が懸念されており、今回のデータから、⼩⻨粉の値上げが続く中で、ふるさと納税のお礼品として国産の⼩⻨粉を選択する⼈が増えていることがわかる。
TOPIC.3 1⽉-3⽉「トイレットペーパー」のお礼品寄付件数は2年前の約5倍に
「トイレットペーパー」カテゴリの今年1⽉から3⽉のお礼品寄付件数は昨年同期⽐で1.2倍に増加。2021年同時期⽐では4.8倍以上も増加している。
ふるさと納税の「トイレットペーパー」お礼品は⼀度にたくさんの量が届く場合が多く、お礼品レビューでは「物価⾼でトイレットペーパーの値段が⾼いので助かります」という声や「(トイレットペーパーは)買い物でかさばるので、このように⼊⼿でき助かる」といった声が寄せられている。
出典元:株式会社さとふる
構成/こじへい