マスク着用を続ける理由、半数近くが「マスク着用に慣れてしまった」から
5月8日より、新型コロナウイルスが季節性インフルエンザと同等の5類に引き下げられる。感染症の位置づけの変化や、気温が上昇にともないマスクを外している人をよく見かけるようになった。
そこで第一三共ヘルスケアは、マスク着用のルールが3月13日に緩和されたことを受け、全国47都道府県の男女を対象に「『脱マスク』と健康意識に関する実態調査」を実施した。
マスクを「完全に外している」と回答した人はわずか4%、“マスク着用率”が最も高い都道府県は「広島県」
全国47都道府県の男女を対象に、現在の外出時のマスク着用状況について聞いた結果、「完全に外している」と回答した人は、わずか4.3%であった。
「常に着用している」と回答した人が約6割(61.6%)に上り、2023年3月13日にマスク着用ルールが緩和された今でも、多くの人がマスクを欠かさない生活を送っていることが明らかに。日本では、コロナ禍を通じてマスクの着用が生活に深く浸透しているようだ。
マスク着用ルールの緩和後も着用している理由は、「新型コロナウイルスや風邪の感染が不安」(52.1%)が最も多く、今でも感染症への不安を感じている人が半数以上いた。
また、女性は約4人に1人が「素顔を見られたくない」(26.3%)、「メイクをするのが面倒」(26.6%)と回答しており、マスクの着用が定着したからこそ生じる状況の変化に対する抵抗感が見受けられる。
続いて、起きている時間全体を100%とした場合のマスク着用率(マスクを着用している時間の割合)について聞いたところ、全国平均値が65.5%であったのに対し、「広島県」は72.0%と7割を超え、全国で最もマスク着用率が高い結果に。一方、最もマスク着用率の低い都道府県は「奈良県」(56.4%)であった。
マスク着用ルール緩和後のマスク着用の変化について、約7割(70.8%)が「緩和前と変わらない」と回答。
「常に外すようになった」(2.7%)または「外すことが増えた」(18.1%)と回答した割合の合計は約2割(20.8%)にとどまり、マスク着用ルールの緩和が、生活者の「マスク習慣」を大きく変えるには至っていないことがうかがえる。
マスク着用ルール緩和後のマスク着用の変化を都道府県別に見ると、沖縄県は「常に外すようになった」(7.0%)または「外すことが増えた」(25.0%)と回答した割合の合計が全国平均を10ポイント以上も上回る32.0%となり、全国で最も変化のあった都道府県であることが判明。
マスク着用率が最も高かった「広島県」は、「常に外すようになった」(1.0%)または「外すことが増えた」(10.0%)と回答した割合の合計がわずか11.0%であったことと比較すると、約3倍の変化がみられる。