日本マイクロソフトは米国時間 4 月 24 日に発表された、エグゼクティブバイスプレジデント兼 Chief Commercial Officerのジャドソン アルソフ氏による”The era of AI: How the Microsoft Cloud is accelerating AI transformation across industries”の抄訳を公開。本稿では、その概要を紹介していきたい。
クラウドによる製造業業務の近代化が効率化、コスト削減、セキュリティ向上を実現
Mercedes-Benz は、Azure OpenAI Service 内の会話型 AI 機能を活用した Mercedes-Benz Virtual Assistant によりクラス最高の顧客サービスを提供しています。
オーストリアの建設会社 Strabag は、業務効率の向上により時間を節約し、財務的損失を減らすリスク管理ソリューションを構築しています。
Coca-Cola Hellenic Bottling Company は、Azure 上での財務およびサプライチェーン業務の拡張を続けると共に、エンタープライズアプリケーションのコストを削減しています。
オーストラリアに拠点を置く Graintech は、HoloLens と Teams を使用したリモートワークとコラボレーションの実現により、二酸化炭素排出量の 68% 削減と出張費の削減を見込んでいます。
富士フイルムは、Azure AI と Dynamics 365 を活用した Cash Application サービスを構築し、手作業で行っていた請求書発行業務の 20% を自動化しました。
MAPEI は、営業、カスタマーサービス、マーケティングシステムをクラウドに統合することで、セルフサービスツールにより顧客との関係を強化し、コストを削減しています。
ベルギーのメーカー Picanol Group は、IT 環境全体を Microsoft Cloud で管理・保護することで、IT と業務の統合をより強固なものにしています。
英国を拠点とする Kier Group は、オンプレミス環境を統合し、サーバーワークロードの 90% を Azure に移行することでインフラコストを削減しています。
Krones は、Windows 11 Enterprise へのアップグレードにより、グローバルに分散するエンドポイントや 6,400 件以上の特許を保護し、従業員の生産性とセキュリティを向上しています。
サプライチェーンの分断問題の緩和に AI と IoT テクノロジを採用する機会があると考えた Liebherr-Components は、Defender for IoT を活用して Reycom AG とターンキーセキュリティソリューションを共同開発しました。
IPLAND は Azure Automated Machine Learningを活用して店頭の商品ディスプレイを最適化している。
AI とデータ駆動型インサイトで消費者の小売体験を変革
Unilever は、製品市場投入の迅速化と顧客サービスの強化を図るため、アクセンチュアおよびマイクロソフトと提携し、主要クラウドプラットフォームとして Azure を採用し、消費財業界最大級のクラウド移行を行うことで、クラウドオンリー企業へと変革しました。
Campari Group は、Dynamics 365 の Copilot 機能を活用し、よりパーソナライズされたコンテンツとより深い顧客インサイトを作成することで、マーケティングキャンペーンの影響力を高めています。
ヨーロッパ最大の自律型店舗チェーンを立ち上げるため、Żabka は AiFi のリアルタイムコンピュータービジョン技術と、店舗分析と洞察のための Microsoft Cloud for Retail を活用して、スムーズな顧客体験を作り出しています。
Canadian Tire や IFCO などの小売業企業は、商品のパフォーマンスをよりよく理解し、顧客向けの詳細な予測を立てるために、Power BI を活用しています。サカタのタネは、価格更新の自動化により煩雑な手作業を減らし、60% 以上の時間短縮を実現しています。
ウクライナでは、小売テクノロジ企業の IPLAND が、店頭の商品ディスプレイを最適化したい消費財メーカー向けに画像認識速度とデータ収集を向上するために、自動機械学習を適用しています。
Northern Tool + Equipment は、Microsoft Supply Chain Center 内のリアルタイムデータを活用することで、より速く、より信頼できる納期が保証されたインテリジェントな顧客体験を提供しています。
AustralianSuper は Power Platform のローコード開発機能を使用すると共に、マイクロソフトのサポートエンジニアの専門知識を活用している。