セイコーエプソンは、販売中の小型低消費電力PPG*1ヘルスケアセンサー「E508M10」をより使いやすくするため、「Epson Wellness SDK(Software Development Kit)」をアップデートしたと発表した。今回のアップデートにより、手首以外でも容易に生体センシングや活動量計測が可能となる。
↑PPGヘルスケアセンサー「E508M10」
健康寿命の延伸や生活習慣病の予防を目的としたセルフケア需要の高まりから、手首に装着するスマートウオッチやフィットネスバンドの人気が高まっている。そうしたなか、スマートイヤホンやスマートリングなど手首以外でも生体センシングや活動量を計測する機器も展開され、測定デバイスの選択肢が拡大している。
「Epson Wellness SDK」は、いままで主流であった手首での計測に加え、頭部や上腕、胴体、足などでの生体センシングや活動量計測に対応。そのため、衛生業務従事者や工場勤務者など、手首に活動量計が装着しづらい人の健康管理や活動量計測にも適用できるようになる。
なお、「Epson Wellness SDK」では、脈波データをもとに、各種生体情報(脈拍値、血中酸素飽和度、脈拍間隔計測、HRV*2計測)や、活動量情報(消費カロリー、睡眠分析、ストレス分析、歩数、行動判別、座りすぎ検知)の出力が可能だ。
*1 PPG:Photo PlethysmoGraphyの略。「光電式容積脈波記録法」
*2 HRV:Heart Rate Variabilityの略。「心拍変動」心拍間隔の周期的な変動のこと
関連情報
https://global.epson.com/products_and_drivers/vsm/ppg/
構成/立原尚子