フィールドも建物も楽しい、懐かしさが込み上げるキャンプ場
千葉県君津市の「CAMPiece君津」は、こんな感じのキャンプ場。
テントを張れるフィールドは校庭、受付などの事務所があるのは校舎という、廃校を活用したキャンプ場。
2020年3月に廃校となった亀山中学校の校舎は木材がふんだんに使われている。部屋の多くはキャンプ場の利用者が使える施設。
チョークを使って思う存分黒板に落書きするのもOK。
音楽室のエレクトーンを演奏するのもOK。
体育館を使って仲間とスポーツを楽しんだり、ステージを使って演劇や演奏会の練習をすることもできる。
視聴覚室では、巨大なスクリーンを使って動画鑑賞も可能だ。
管理の関係で、校舎内で夜に利用することができるエリアはトイレなどの一部に制限されるため、夜の校舎で怪談話、ということはできないが、明るいうちは学校の懐かしい感じを味わい夕方からキャンプ、というのも楽しそう。
キャンプ場を運営するのは、神奈川・千葉・茨城で計4ヶ所の廃校キャンプ場を展開するCANPiece。廃校を活用することは、校舎やグランドを維持することで避難所としての機能がキープできること、地域のイベントを開催する場がなくならないことなど、地元にとってもメリットがある。
「校舎の中に吹き抜けのホールがあるのですが、以前、この場所でキャンプ利用者も見学できる絵画の展示会を行いました。レクリエーションの場として利用する企業も多いですね。体育館や校庭を活用して運動会やバーベキューを楽しむという使い方をされている会社もありました」(担当・榎本さん)
校舎と体育館があることで楽しみ方が広がる廃校キャンプ場は今後もますます増えていきそうだ。
<施設情報>
CAMPiece君津
千葉県君津市坂畑223-1
電話 080-6270-3096(受付時間9:00〜17:00)
https://campiece.com/area/kimitsu/
独身時代からキャンプを楽しんできたけど、子供は「自然」だけでは飽きてしまう可能性があるので家族でキャンプへ行けない。キャンプに行ったことがないので宿泊するのは時間を持て余しそうで不安。キャンプ以外にも楽しむポイントが多彩な元●●のキャンプ場はそんな方にピッタリの場所。
密を避けるがきっかけで人気となり、お手軽にアウトドアを楽しみたいという層が広がっているので、もしかしたら今後「元鉄道の駅のキャンプ場」「元陸上競技場のキャンプ場」といった、楽しみ方のバリエーションが豊かなキャンプ場が登場するかも。
取材・文/渡辺雅史