コロナ禍の影響もあり、ZoomやMicrosoft Teamsといった、オンラインで会議できるサービスが一気に流行しました。〝オンライン飲み会〟といった新しい文化も生まれ、ビジネスシーン、プライベート問わず多くの人が利用したことがあるでしょう。
先に触れたZoomやMicrosoft Teamsだけでなく、Google MeetやFaceTimeなど、無料で使えるビデオ通話機能を備えたサービスは豊富にありますが、ほとんどの場合、同時に接続できる人数や、会議時間に制限があります。本記事では、それぞれのオンライン会議ツールの仕様を比較していきます。
目次
無料版Zoomは何人まで会議に参加できる? 会議時間は?
Zoomは、無料版だとオンライン会議の最大出席者数は100人で、会議時間は最大40分となります。短い会議や打ち合わせであれば問題ないでしょうが、1時間を超える会議になる場合には、途中で会議を開きなおすか、有料版へのアップグレードが必要になります。
有料版の中では最も安価な「プロ」コースは、年額2万100円(もしくは月額2125円)で、ミーティング最大30時間となりますが、出席者数は100人までと変わらず。上位プランの「ビジネス」コース、「ビジネスプラス」コースであれば、最大30時間のミーティングに加え、出席者数も300人までとなります。
なお、どの有料プランの利用者でも大規模ミーティングで500人、または1000人参加のプランを追加購入すれば最大出席者500人、1000人のミーティングを行えます。
Microsoft Teamsのビデオ会議は「1対1」と「グループ」で上限人数が違う?
MicrosoftアカウントでログインできるMicrosoft Teamsは、無料版を使用する場合、グループ会議が最大100人で60分となります。ただし、1対1の会議であれば、上限時間は30時間となるので、個人間での打ち合わせなどにおすすめのツールです。
なお、月額500円で利用できるMicrosoft Teams Essentialsに加入すると、グループ会議の上限時間も30時間となり、グループ会議の参加者上限は300人となります。そのほか、WordやExcelといったOfficeソフトも使えるようになるMicrosoft 365 Business BasicやMicrosoft 365 Business Standardも、参加者最大300人、会議時間は最大30時間です。
【参照】ご用途に合わせて適切な Microsoft Teams をお選びください。
Googleアカウントがあれば無料で使えるGoogle Meet。最大何人まで?
Googleアカウントがあればだれでも無料で利用できるWeb会議ツールのGoogle Meet。無料版でも参加者上限は最大100人、最長60分のオンライン会議が可能です。
有料版は、Google Meetに加え、Googleドライブのストレージ容量なども追加される「Google Workspace」では、Business Starterコース(月額680円)、Business Standardコース(月額1360円)、Business Plusコース(月額2040円)が選択可能となります。
Business Starterは参加者最大100人、Business Standardは参加者最大150人、Business Plusは参加者最大500人となり、いずれも最長24時間のオンライン会議が可能。また、Business StandardとBusiness Plusの2コースでは、オンライン会議時のノイズキャンセリング機能や、会議を録画してGoogleドライブに保存する機能などが利用できます。
【参照】Google Workspace
Windows PCでも参加できるようになったFaceTimeは時間無制限?
iPhoneやiPadといったアップル製品で使用される機会の多いFaceTimeですが、執筆時点(2023年4月上旬)では、ブラウザからも会議に参加できるようになっているため、Windows PCやAndroidスマートフォンからも会議に出席できます。
グループ通話は最大で32人と、別のWeb会議ツールと比較すると少なめですが、無料でも時間制限がないのが特徴。有料プランもないため、FaceTimeにかかる費用は通信費程度といえます。
ただし、会議の主催はiPhoneやiPad、MacBookといったアップル製品でしか行えないので注意しましょう。
【参照】iPhone や iPad でグループ FaceTime を使う
※データは2023年4月上旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦