スペシャライズドは、同社のクロスカントリーレースに適したマウンテンバイクであるEpicにEpic World Cupを新たにラインアップ。先日より発売を開始した。価格は165万円(税込)。
革新的なショックデザインと至高のライドダイナミクスを採用
Epic World Cupはレースで勝つことだけを目標に作られたマシン。その開発では、フレーム開発として先例のない統合的なアプローチをとり、革新的なショックデザインと至高のライドダイナミクスを採用した。
そしてフレームと完全に統合された75mmトラベルの専用リアショックに、Brainテクノロジーを採用した110mmトラベルのフロントフォークを組み合わせ、前例のない効率性と操作性に優れた走り、そして驚異の軽さを実現した。
つまり同社はバイクを一つの構造体として捉えて作る方が、パーツを寄せ集めるよりも速いことを証明したのだ。
前例のない効率性、操作性と驚異の軽さ
Epic World Cupはハードテールらしい瞬発性と、衝撃を飲み込むことでの確かなコントロール性能と走破性を両立している。
この無類の性能を可能にした要因の一つは、リアショックのエアスプリングをポジティブ側とネガティブ側で独立して調整できる画期的な独自システムであるスペシャライズドのSID WCID (World Cup Integrated Design) だ。
これに加え、最適化されたエアボリュームとダンピング特性により、Epic World Cupはハードテールらしい瞬発性と、衝撃を飲み込む身体に優しい走り、そしてコースに合わせたセッティングを実現。
3種類のエアスプリングの設定で、ライドクオリティーをライダー一人ひとりの走り方やコースのコンディションに合わせられるのだ。
エアスプリングの設定方法の解説動画はこちらから
トラベル序盤で踏ん張るエアスプリングの特性に専用のバンプストップ(ジァウンスバンパー)を組み合わせ、大きな荷重がかかった際にトラベル終盤で粘らせ、ボトムアウトを防ぐ。
フレーム重量はわずか1765g(塗装済み、リアショックとハードウェア込み)と、最も軽いライバルバイクよりも軽量だ。これはより速く加速して、少ないエネルギー消費で坂を登り、軽快にラインを変えられることを意味している。
スペシャライズドは2020年に史上最軽量のロードバイク、Aethosを世に送り出した。585gという前代未聞の軽量フレームはBB(ボトムブラケット)、ねじれ、フレーム全体の剛性に優れている。
Epic World Cupにもこの軽量性と剛性に関する知識を活かしながら、フレームが受ける強い負荷に耐えるために各部を補強しているという。
タイヤが路面に接していないと、スピードは出ず、ラインは定まらない。全力のスプリントやロックセクションを細かく縫うように走るときも、タイヤのトレッドが路面を捉えているか否かで勝敗の分かれ目となる。
Epic World Cupはハードテールやショートトラベルのフルサスペンションバイクと比べ、タイヤと路面との接地時間が長く、これはつまり、操作性に優れていることを意味している。こうして、さらなる速さを引き出しているのだ。
S-Works Epic World Cup
価格:¥1,650,000 (税込)
カラー・サイズ:2色;Gloss Red Tint / Flake Silver Granite / Metallic White Silver(S、M、L)、Satin Chameleon Lapis Tint Granite / Brushed Chrome(S、M)
Gloss Red Tint / Flake Silver Granite / Metallic White Silver
Satin Chameleon Lapis Tint Granite / Brushed Chrome
関連情報
https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/g/g93123-0002/
構成/清水眞希