インテージは全国の15歳から79歳の男女を対象に、予算や外出予定など「ゴールデンウィーク」に関する調査を実施。回答結果をグラフにまとめて発表した。
今年のゴールデンウィークにかける予算は平均27,870円で前年比1.7倍に
今年のGWにはどのくらいの予算を準備しているかを聞いたところ、平均金額は27,870円となった。昨年の支出予想金額は16,407円であったことから、予算的には約11,500円の増加、前年比では1.7倍もの増加を示したことになる。
今回の調査結果と15~79歳の推定人口(※)から「GW市場規模」を試算したところ、2023年の見込みは2兆7,114億円で2022年の1兆5,874億円より1兆1,240億円多くなった。
※使用した推定人口は、2020年の国勢調査データをもとに人口動態などを加味したインテージ独自の母集団人口データ
次に、今年のGWの過ごし方(予定)を複数回答で質問した。こちらは「未定(38%)」を除くと、過去2年の結果同様に「自宅で過ごす(35%)」が最も多い結果となった。
昨年と比較して3ptほど減少しているものの、依然として最も多く、制限が緩和されても慎重に過ごしたい、ひとまず自宅にいる、といった層も一定いると推察される。
一方では「ショッピング(24%)」、「外食(19%)」、「国内旅行(14%)」が上位を占めており、それぞれスコアも伸びている。また、10位以内には入らなかったが、「海外旅行(1%)」も昨年のおよそ2倍となっていた。
これまでのGWとは異なり、自宅から出てのショッピングや旅行などの消費行動、人と会う外向きな動きが復調するGWとなりそうだ。
回答者の7割は「6日以下」と回答する一方で「9日以上」の長期の休みを取得予定の人も15%
それでは、実際にどれくらいの日数休める予定なのだろうか。GW期間中「休める日数のトータル」については、カレンダーどおりの「7日」は15%に留まり、回答者の7割は「6日以下」と回答。その一方で「9日以上」の長期の休みを取得予定の人も15%ほどいた。
GW期間中の「最も長い連休日数」については、カレンダーどおりの「5連休」が4割と最も多くなっている。また、平日の休みを加えて6連休以上の休暇を取得する人も2割弱存在しており、6割程度が5日以上の連休を取得できる予定となっている。
さらに、復調の兆しのみられた「国内旅行(宿泊あり)」について「だれと一緒に行くか」を尋ねたところ、「同居している夫・妻・子ども」が3割弱と最も多く、次いで「同居している夫・妻」、「友人・知人」が2割強となった。
「友人・知人」については、女性の方が男性よりも7ptほど高い結果に。また、「1人で」も15%と高く、こちらは男性の方が女性よりも3倍ほど多くなっている。
国内旅行の宿泊日数については、「1~2泊」が65%と、短めの宿泊数が人気となっている。また、「3~4泊」は26%と4人に1人、「5泊以上」は3%とわずかだった。
前掲のグラフのように、連続した休暇日数について「5日間」が最も多く、回答者の2割は「6日以上」取得予定だった。これに対して宿泊日数は「1~2泊」が多いということと合わせて考えると、まだ長期間の宿泊への抵抗感や、昨今の物価高や経済状況を受けて短期間に抑える、といった意識が働いている側面があるのかもしれない。
使用したデータ
インテージのネットリサーチによる自主調査データ:https://www.intage.co.jp/service/research/net/
調査地域:日本全国
対象者条件:15~79歳の男女
標本抽出方法:弊社「マイティモニター」より抽出しアンケート配信
標本サイズ:n=2768 ウエイトバック集計あり
調査実施時期: 2023年3月31日(金)~4月3日(月)
関連情報
https://www.intage.co.jp/news_events/news/2023/20230419.html
構成/清水眞希