何か契約をする時、〝印鑑証明〟の提出を求められたことはありませんか。そもそも〝印鑑証明〟はどのようにして発行するか知っていますか? 今後、提出を求められた時スムーズに提出できるよう覚えておきたいポイントです。
目次
印鑑登録証明書とは
登録した印影、住所、氏名、旧氏、通称、生年月日が記載された登録原票の写しを証明するものです。
【参考】印鑑登録証明書とは 江東区
印鑑証明(印鑑登録証明書)の取り方
今回は個人向けの〝印鑑登録証明書〟の取り方についてご説明します。
印鑑証明(印鑑登録証明書)の取り方は? 本人だけではなく代理人でも取得可能??
印鑑証明(印鑑登録証明書)はどのようにして申請するのでしょうか。また、本人だけではなく代理人でも申請は可能なのでしょうか。いくつかの自治体を例に挙げてご説明します。
自治体によっては、申請までの流れや持ち物が変わってくる可能性もあるので、詳しくはお住いの自治体にお問い合わせしましょう。
印鑑証明(印鑑登録証明書)の取り方【東京都足立区の場合】
東京都足立区では〝各区民事務所および戸籍住民課窓口サービス係〟にて行います。本人だけではなく、代理人、成年被後見人も手続きが可能です。
本人が手続きする場合
(申請時に必要なもの)
・登録する印鑑
・健康保険証、クレジットカードなど本人であることを証明できるもの2点
(登録時に必要なもの)
・回答書
・登録する印鑑
・健康保険証、クレジットカードなど本人であることを証明できるもの2点
申請時には、上記のものを窓口へ持参します。窓口で申請後、足立区から郵便で本人宛に回答書が届きます。必要事項を記入後、窓口へ持参します。
※印鑑登録証明書交付までには数日かかります。
身分証明書で本人確認をすると即日登録が可能
(申請時に必要なもの)
・登録する印鑑
・下記の身分証明書
マイナンバーカード(個人番号カード)、写真付の住基カード、運転免許証、パスポート、在留カード、特別永住者証明書等、官公署発行の顔写真付の身分証明書で、顔写真に打出しプレスの証印があるか、または、偽造改ざん防止の特殊加工がされているものを1点持参します。(有効期限内のものに限ります)
こちらの方法だと、即日交付されます。
代理人が手続きする場合
(申請時に必要なもの)
・委任状(用紙は下記の申請書ダウンロード欄の「印鑑登録委任状」をクリックしてください。)
・登録する印鑑
・代理人の印鑑(ゴム印・スタンプ印等は不可)
・代理人の本人確認資料
(1点確認資料)
マイナンバーカード(個人番号カード)、住基カード(顔写真付)、運転免許証、パスポート、在留カード、特別永住者証明書等、官公署発行の顔写真付で改ざん防止加工のある有効期限内のもの
(2点確認資料)
住基カード(顔写真無)、健康保険証、年金手帳、クレジットカード、診察券等の資料
(登録時に必要なもの)
・回答書
・委任状
・本人からの預かり品(下記のもののうち1点)
マイナンバーカード(個人番号カード)、住基カード、運転免許証、パスポート、在留カード、特別永住者証明書、健康保険証、年金手帳、キャッシュカード、診察券など
・登録する印鑑
・代理人の印鑑(ゴム印・スタンプ印等は不可)
・代理人の本人確認資料
(1点確認資料)
マイナンバーカード(個人番号カード)、住基カード、住基カード(顔写真付)、運転免許証、パスポート、在留カード、特別永住者証明書など、官公署発行の顔写真付で改ざん防止加工のある有効期限内のもの
(2点確認資料)
住基カード(顔写真無)、健康保険証、年金手帳、クレジットカード、診察券などの資料
成年被後見人が手続きする場合
登録の時は、成年後見人(法定代理人)が同行し、成年被後見人本人が窓口へ行く必要があります。
申請までの詳しい流れは下記URLより確認可能です。
https://www.city.adachi.tokyo.jp/koseki/kurashi/todokede/inkanseinenkouken.html
印鑑証明(印鑑登録証明書)の取り方【福岡県福岡市の場合】
福岡県福岡市では、住所地の区役所市民課または出張所にて印鑑登録を行い証明書が発行できます。
登録できる人や申請できる人は?
印鑑登録ができるのは、福岡市の住民基本台帳に記録している人です。(15歳未満の人や意思能力を有さない人は登録できません)申請できるのは、本人または代理人のみとなっています。
本人による申請の場合必要なもの
・印鑑登録申請書(様式4)
・登録しようとする印鑑
・マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証などの本人確認書類
・印鑑登録証(※登録している印鑑を別の印鑑に変更する場合のみ)
即日交付を希望するなら、官公署発行の顔写真付き本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート、写真付き住民基本台帳カード、在留カードなど)が必要となります。
代理人による申請の場合必要なもの
・印鑑登録申請書(様式4)
・登録しようとする印鑑
・委任状(印鑑登録関係用:様式8)
・代理人のマイナンバーカード、運転免許証、健康保険証などの本人確認書類
・印鑑登録証(※登録している印鑑を別の印鑑に変更する場合のみ)
受け取りに必要なもの
・照会書
・登録しようとする印鑑(申請時と同じもの)
・委任状(印鑑登録関係用:様式8)
・代理人のマイナンバーカード、運転免許証、健康保険証などの本人確認書類
・本人のマイナンバーカード、運転免許証、健康保険証などの本人確認書類
【参考】福岡県福岡市
印鑑登録をしたかどうか分からない! 確認方法はある?
そもそも印鑑登録をしたかどうか分からない場合、確認できるのでしょうか。こちらもいくつかの自治体を例にあげてご紹介します。
印鑑登録をしたか確認できるのか各自治体をチェック
印鑑登録をしたのかどうか確認方法はあるのでしょうか。
・東京都江戸川区の場合
印鑑の内容については照会することはできません。窓口で印鑑登録証明書(有料)を請求し、自分で印影を確認してください。または、自分で持っている印鑑登録証の廃止の届け出をし、新規に登録しなおしましょう。
・愛知県豊田市の場合
印鑑登録の有無を教えることはできません。印鑑登録をしていれば、印鑑登録証(カード)が渡されます。手元にない場合は、印鑑の登録をする必要があるので、手続きをしましょう。
・広島県広島市の場合
印鑑登録申請の時は、印鑑登録が本人の意思であるかどうかについての審査を、条例により厳格に行っています。なので、いったん交付された印鑑登録証が誰のものかは、後日調べることはできません。
このように、印鑑登録をしたかどうかの確認をするのは難しいようです。自治体によって対応の仕方は変わってくると思うので、詳しくはお住いの自治体に問い合わせてみましょう。
※データは2023年3月上旬時点での編集部調べ。
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文/山田ナナ