22年4月から高校での金融教育が義務化されるなど、今、「金融リテラシー」に関する注目度が高まっている。
そんな中、SMBCコンシューマーファイナンスはこのほど、高校生または大学生等(大学生、短大生、専門学校生、浪人生)の子どもがいる40歳~59歳の男女を対象に「金融リテラシーと家庭の金融教育に関する調査2023」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開した。
その中から本稿では、「お金の使い方・使いみちについて」と「マネートラブルの経験について」の調査結果を一部抜粋し、紹介する。
現時点の貯蓄額平均は40代672万円、50代1,005万円「貯蓄額が0円」は17.6%
貯蓄や投資、消費などお金の使い方・使いみちについて質問した。
全回答者(1,000名)に、現時点で、どのくらいの貯蓄ができているか聞いたところ、「100万円~200万円未満」(14.0%)や「500万円~1,000万円未満」(15.0%)、「1,000万円~2,000万円未満」(12.4%)などに回答が分かれ、平均は826万円だった。また、「0円」は17.6%となった。
年代別にみると、現時点の貯蓄額の平均は、40代では672万円、50代では1,005万円だった。
子どもに対し、社会人になるまでにどのくらい貯蓄をしてもらいたいと思うか聞いたところ、「50万円未満」(31.2%)や「100万円~200万円未満」(32.3%)に回答が分かれ、平均は266万円だった。
詐欺などのトラブルの経験 「被害に遭ったことがある」人は18.3%
詐欺などのお金に関するトラブルについて質問した。全回答者(1,000名)に、これまでに、詐欺などのトラブルの被害に遭った経験を聞いたところ、「遭ったことがある」は18.3%、「遭いそうになったことがある」は28.6%となった。
これまでに詐欺などのトラブルの被害に遭ったことがある人(183名)に、被害に遭ったことがあるトラブルを聞いたところ、「マルチ商法・ねずみ講」(29.5%)が最も高くなり、「ネットオークション詐欺」(24.0%)、「フィッシング詐欺」(22.4%)が続いた。
また、これまでに詐欺などのトラブルの被害に遭いそうになったことがある人(286名)に、被害に遭いそうになったことがあるトラブルを聞いたところ、「マルチ商法・ねずみ講」(33.2%)が最も高くなり、「ワンクリック詐欺」(31.1%)、「フィッシング詐欺」(26.2%)が続いた。
次に、全回答者(1,000名)に、これまでに、子どもが詐欺などのトラブルの被害に遭った経験を聞いたところ、「遭ったことがある」は8.1%、「遭いそうになったことがある」は11.7%となった。
これまでに子どもが詐欺などのトラブルの被害に遭ったことがある人(81名)に、被害に遭ったことがあるトラブルを聞いたところ、「ネットオークション詐欺」(29.6%)が最も高くなった。
ネットオークションを利用している際、購入してから商品が送られてこない経験や写真と異なる状態の商品が届いた経験をした人、商品を送ったにもかかわらず代金が振り込まれない経験をした人が多いのではないだろうか。次いで高くなったのは、「フィッシング詐欺」(21.0%)、「ワンクリック詐欺」(17.3%)だった。
また、これまでに子どもが詐欺などのトラブルの被害に遭いそうになったことがある人(117名)に、被害に遭いそうになったことがあるトラブルを聞いたところ、「ワンクリック詐欺」(36.8%)が最も高くなり、「フィッシング詐欺」(31.6%)、「ネットオークション詐欺」(20.5%)が続いた。
<調査概要>
調査タイトル:金融リテラシーと家庭の金融教育に関する調査2023
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする
高校生または大学生等(※)の子どもがいる40歳~59歳の男女
※大学生、短大生、専門学校生、浪人生
調査期間:2023年3月14日~15日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1,000サンプル
調査協力会社:ネットエイジア株式会社
構成/こじへい