【AJの読み】客側も演技力が求められるが、やってみるとなぜか楽しい不思議空間
実際に体験するとわかるが、店に入った瞬間から初対面のスタッフが昔からの知り合いのように親しげに話しかけてくるので、客側も羞恥心を捨てて友達のようにふるまう演技力が求められる。
SNSでは「陰キャには無理」という声もあったが、そもそも苦手な人は行かないであろう設定のカフェなので、面白そうと発想に惹かれて行く人には想像以上に楽しめるかも。
スタッフの橋口さんも覚えるのが大変だと話していたのが、明円氏が考案した「セリフ」のようなメニュー名。下記画像は、「たしかラテ美味しかったよね?(カフェラテ)」(780円)、「自分で考案したって言ってたやつって、これ?(いちごミルク)」(960円)、「元気出るやつ飲みたいな〜(クラフトコーラ)」(800円)、「このお店で、いっっっちばん甘いやつ何?(ブラウニー)」(600円)、「なんだっけ、あの丸いお菓子の…(クッキー)」(500円)。
明円氏曰く「ここはお客さんも演技力が求められるので、苦手な人でも注文できるように補助線を引くということで、会話風のメニューにしている」とのことだったが、素人にはメニュー名を言うだけで噛みまくるのではないだろうか……。
無難に収めようと「店員さんの間で一番人気なのってどれ?」と聞いたら、それは立派なメニューになっており出てきたのはクリームソーダ(900円)だった。
昼はカフェ業態、17:30からはアルコール類がメインとなるバー業態に変わる。イートイン、テイクアウトに対応。カフェ・バー共におすすめのスペシャルメニューが「いつも飲んでるやつ」(680円~960円)で、スタッフが客と会話しながらランダムで選んでくれる。
頭が白くなったらとりあえず「いつも飲んでいるやつ」か、ドリップコーヒーの「大変そうだから、すぐ出せるので大丈夫だよ」(680円)にしてみよう。
自分には友達会話なんて無理という人用に通常メニューもある。普通に頼んでも怒られないので安心を。
文/阿部純子