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サバゲー、JK、ドローン、その土地ならではのアイデアが生んだ「ネオ町おこし」事例4選

2023.04.30

「うちの田舎には何もない」。

地方出身者は、よくそんなことを言う。筆者もその一人だ。ほんとは故郷のことが大好きなのに、あえて卑下するような言葉を放つ。だが、

それぞれの地方にはその土地にしかない魅力と、磨けば光る宝がある。

それらを見出し、地域再生の取り組みとしてさまざまな「町おこし」に挑んでいる自治体や企業がある。

2014年、第二次安倍内閣から始まった「地方創生」政策。その目的は人口の増加、地域経済の活性化、観光資源の掘り起こしなどだが、約10年を経た今、地元の特性を活かしながら独自のアイデアで、各自治体は「我が町を最大限にアピールしている。

そこで今回、日本全国で実施されている地域活性化イベントに注目。アイデア一つで地元の魅力を発信する数々のイベントと共にビジネスの観点から見た町おこしのメリットに迫る。

サバゲー、民泊、JK…地域活性化の最先端戦略とは?

地域の衰退を食い止めるべく、地元の宝を活用した”魅力的な地方創生”の数々を紹介しよう。

【西日本最大級の地域活性化! 島根県松江市】

国宝・松江城やシジミでおなじみの宍道湖を有する島根県松江市。

そんな松江市の宍道町が、町を活性化させようと生み出したのが、オープンサバイバルゲームの専用施設「宍道サバゲーPARK DANDAN」。

2022年4月に一般向けの営業がはじまったこの施設、跡地の公園「宍道総合公園古墳の森」は施設の老朽化に伴い利用者が減少。市は利活用の減った公園の管理について頭を悩ませていた。

そこで名乗りを挙げたのが株式会社CLIP。町おこしを主体で行う地域振興団体「瑞風」とまちづくりの会と共に、公園を占用したCLIPが古墳の森の再生に力を注いだ。

そして完成したのが、「宍道サバゲーPARK DANDAN」だった。

公園をサバゲーフィールドにすべく自己資金を投じ、クラウドファンディングも実施。約300万円をかけて整備した結果、約1ヘクタールの敷地に広大な森エリアと近接戦闘エリアを備えた、初心者でも安心して楽しめるサバゲー場が誕生した。

松江市によると、サバゲーの市場規模は100億円、競技人口は35万人とのこと。

先日、1周年を迎えたサバゲーPARKは「サバゲーの聖地」を目指し、これからも邁進していく。

写真・参考
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/129520
https://dandan.kk-clip.co.jp

【ガチ島旅が離島活性化のモデルケース 長崎県小値賀島】

長崎県五島列島の北端に浮かぶ、小値賀(おぢか)島。人口2400人ほどの小さな島には目立った観光施設もなければ、コンビニもない。

しかしその町は、「島の暮らし」を観光資源に先進的な取り組みを行い、高い評価を受けている。

小値賀の観光資源、それは漁師や農家など、島の一般家庭に一泊からホームステイしながら島暮らしを丸ごと体験できる「民泊」だ。

料理の手伝いをしたり、地元住民と魚釣りをして一緒に魚をさばくなど、一般的な民宿とは違う体験ができる。

また、築100年以上の古民家をリノベーションした宿泊施設も。港を臨む漁師町の古民家で、ここでしか味わえないプライベート空間を堪能できる。

2006年にスタートした小値賀の民泊は、日本のみならず海外からの観光客にも人気。民泊を中心とした体験プログラムは高い評価を受け、平成24年度には「地域づくり総務大臣表彰」の大賞を受賞したことも。

地元の文化や歴史を体感できる「滞在交流型観光」は今注目されているが、その究極とも言える小値賀の“島民になったかのようなリアル島旅”は、観光客を始め、島への移住者増加にもつながっているという。

写真・参考
http://ojika.net/info/island/
https://www.zck.or.jp/site/forum/1324.html
https://www.mlit.go.jp/kankocho/minpaku/content/001316556.pdf

【女子高生が町をつくる! 福井県鯖江市】

メガネの国内製造シェア約9割を誇る「めがねの街」福井県鯖江市。この町の特筆すべきプロジェクトが「鯖江市役所JK課」だ。

2014年から実験的な市民協働推進プロジェクトとして、地元のJK(女子高生)たちに自由なアイディアを出してもらい、地元企業や大学などと連携・協力しながら、“鯖江市を楽しむ”企画や活動を行っている。

行政とは程遠いイメージの女子高生だが、これまでアプリ開発やスイーツ商品企画などを実現。コンセプトは「楽しいことを大人を巻き込みながら進めよう」。若者や女性が進んで行政参加を図っていくことで、若者が集う魅力的な鯖江にしようという想いが、町を元気づけている。

ちなみに現在、第10期JK課メンバーを募集中。興味のある方は、是非!

参考・写真
https://sabae-jk.jp
https://www.city.sabae.fukui.jp/about_city/shiminkyodo/sabae_jk-kaproject/JKProject.html
https://dot.asahi.com/amp/aera/2018021400029.html

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