キヤノンは、「EOS Rシステム」の交換レンズ「RFレンズ」の新製品として、大口径望遠ズームレンズのフラッグシップモデル「RF100-300mm F2.8 L IS USM」を5月下旬に発売する。価格はオープン。キヤノンオンラインショップでの販売予定価格は1,504,800円。
「RF100-300mm F2.8 L IS USM」は、最高水準の性能を追求した「L(Luxury)」レンズならではの高画質と、優れた機動力を両立した軽量・コンパクトな大口径望遠ズームレンズ。
スポーツ・報道をはじめ、さまざまなジャンルにおいて、「RF70-200mm F2.8 L IS USM」(2019年11月発売)よりも望遠域の表現にこだわりたいユーザーや、「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」(2020年8月発売)よりも明るい開放絞り値を求めるユーザーなどの幅広いニーズに応える製品となる。
具体的な特徴しては、フルサイズCMOSセンサー対応の焦点距離300mmを含むF2.8ズームレンズとして世界最軽量となる質量約2,590gを実現し、優れた機動力を発揮。
ズーム全域でF2.8の明るさを生かした撮影をすることができ、光量が不足しがちな室内スポーツなどで、より低感度・速いシャッタースピードで被写体の動きを鮮明に捉えることができるうえ、美しいボケ味と望遠レンズの圧縮効果を生かした表現力豊かなポートレート撮影が可能だ。
また、別売りのエクステンダー「EXTENDER RF1.4×/RF2×」と組み合わせて使うことで、それぞれ焦点距離が420mm/600mmまで拡大し、幅広い領域を撮影することができる。
さらに、1枚の「蛍石レンズ」と4枚の「UDレンズ」、1枚の「ガラスモールド非球面レンズ」を含む18群23枚の光学設計により、画質劣化の原因となる諸収差を低減することで、ズームレンズながら単焦点Lレンズに迫る高画質を実現。
別売りのエクステンダー装着時においても高画質を実現し、幅広い領域で優れた描写性能を発揮する。
↑RF100-300mm F2.8 L IS USM(100mm時)光学構成図
そのほか、フォーカスレンズ群とフローティングレンズ群を、2つの「ナノUSM(超音波モーター)」で個別に駆動して最適に制御する、電子式フローティングフォーカス制御を採用している点も特徴。
これにより、すべてのズーム域と撮影距離における優れた描写性能を実現するとともに、静止画撮影時における高速・高精度AFと、動画撮影時における被写体の動きに合わせてなめらかに追従するAFを実現している。
主な仕様は、レンズ構成が18群23枚、絞り羽根枚数が9枚、最小絞りが22、最短撮影距離が1.8m、最大撮影倍率が0.06倍(100mm時)、0.16倍(300mm時)。フィルター径は112mm。最大径×長さは約φ128×323.4mm。質量は約2,590g。
製品情報
https://cweb.canon.jp/eos/rf/lineup/rf100-300-f28l/
構成/立原尚子