日本人に愛され続けているフォルクスワーゲン。その歴史は1953年に始まり、今年で70周年を迎えた。そこで、70年に渡る歴史の中で、多くの人に愛されてきた様々なモデルや長い歴史を紹介しよう。
“People’s Car”として親しまれてきたこれまでの歴史
■1953年
フォルクスワーゲンが日本にやってきた!
本格的なフォルクスワーゲン車の輸入がスタートし、タイプ1(通称:ビートル)が日本の道を走り始めた。
■1960年代
優雅でスタイリッシュなカルマンギアが憧れの的に
高度経済成長期に入り、より自動車が人々の身近な存在になっていく中、輸入・販売が始まったカルマンギア。その優雅な曲線で構成されたスタイリッシュさが支持された。
■1970年代
ゴルフマジックが巻き起こる!
大阪万博が開催された5年後の1975年に、日本で初代ゴルフの輸入・販売がスタート。新進気鋭のイタリア人デザイナーG・ジウジアーロがデザインした斬新なレイアウトはゴルフマジックと呼ばれ、日本の人々に大きな衝撃を与えた。
■1980年代
スポーツシリーズGTIの正規輸入が開始
80年代後半からバブル経済に入っていく中、スポーツカーの人気が急上昇。日本でも初めてフォルクスワーゲンのスポーツシリーズGTIの正規輸入が始まり、ゴルフ2GTIが注目の的に。見た目は普通のハッチバックながら、 本格的な走行性能を持った“羊の皮を被った狼” として、クルマ好きから人気を集めた。
■1990年代
ビートルの再来
「1日3台ビートルを見たら幸せになれる」「白色は好きな人と結ばれる」など様々な都市伝説が語られるほど、日本で親しまれてきたタイプ1(通称:ビートル)。そんなフォルクスワーゲンのシンボリックなモデルが時代に合わせてアップデートし、ニュービートルとして日本でデビューした。
■2000年代
タイガーとイグアナが合体したSUV!?
ミレニアムという時代の節目を迎え、更に進化を続けるフォルクスワーゲン。2005年には日本累計100万台の輸入を達成した。さらに2008年にはフォルクスワーゲン初のコンパクトSUV、ティグアンの輸入・販売がスタート。タイガーの力強さとイグアナの粘り強さをイメージしてネーミングされた。
■2010年代
ゴルフが輸入車初の日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞
日本の新たな象徴となるスカイツリーが完成した翌年の2013年、7代目のゴルフが日本の道を走り出した。ゴルフは輸入車で初めて日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。フォルクスワーゲンを象徴するモデルがさらなる進化を証明した。
■2020年代
ID.4で新時代がスタート。
2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指す「Way to ZERO」。その実現に向けた、日本で最初のフル電動SUV「ID.4」が2022年に発売された。さらに今後もフォルクスワーゲンのEV、ID.ファミリーが次々と日本に導入される予定となっている。