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説明できる?正しい理解が必要な「ハラル認定」の基礎知識

2023.05.12

ハラル認定とは、イスラム法にのっとった方法で処理や製造がなされたことを証明する認定です。認定を受けることや認定された材料や商品を扱うことで、どのようなメリットを享受できるのでしょうか?イスラム教のハラルやハラムの意味と併せて紹介します。

ハラルの意味をチェック

イスラム教では物や行動・行為など、全てをハラルとハラムに分類し、ハラルであることを選びます。ハラル認定について理解するために、まずはハラルやハラムの意味を確認しましょう。

ハラルは「許されている」という意味

『ハラル』はイスラム教を信仰する人にとって、生活のベースになっている考え方です。アラビア語で『許されている』という意味を持つハラルに分類されているものは、神に許された事物であるといえます。

例えば食べ物なら、野菜・果物・米や小麦などの穀物・豆類・魚介類・海藻・牛乳・卵などはハラルです。神に許されているハラルに分類されていれば、日々の暮らしを送る上で食べたり飲んだりして構いません。服装も行動についても同様です。

イスラム教を信仰する人にとって、生きる上での指標ともいえるでしょう。

「禁じられている」という意味のハラム

『ハラム』はハラルの反対で、『禁じられている』という意味のアラビア語です。ハラムに分類されている物・こと・行為などは全て神に禁じられているため、イスラム教を信仰する人は避けます。

例えば食べ物であれば、豚肉はハラムのため食べられません。豚肉を加工して作るウインナーやハムなども同様です。アルコールもハラムのため飲めず、調味料として酒が使われている料理も避けます。

そのほかに、うそをつくことや、物を盗むこともハラムに当たるため、禁じられている行為です。

判断ができないシュブハは避ける

明確に分けられるハラルとハラムに対し、判断できないシュブハ』もあります。例えばイスラム法に従って処理された牛肉や鶏肉はハラルですが、そうでないものはハラムです。

一方、処理方法がはっきりしない牛肉や鶏肉は、シュブハとして扱われます。成分由来が分からない調味料や加工食品・化粧品などもシュブハです。

イスラム教の預言者ムハンマドが語ったとされるハディース』には、どちらともつかない疑わしいものを避けることで過ちを免れるとあります。

生活全般における行動規範でシュブハを避けるよう定められていることから、処理方法が定かではない牛肉や鶏肉、成分由来の不明な調味料や加工品などは食べられません。

ハラル認定とは

(出典) pixabay.com

シュブハを避けるイスラム教を信仰する人にとって、ハラル認定は買い物をする際の判断基準になります。ハラル認定があれば、シュブハではなくハラルになるため飲食や使用が可能です。

イスラム法にのっとっていることを示す認定

ハラル認定は、イスラム法にのっとって処理・製造されていると、認証機関から承認されていることを示すものです。承認を受けることで、商品にハラル認定のマークを表示できます。

牛肉や鶏肉はパック詰めで販売されていると、シュブハのため食べられません。しかしハラル認定のマークがあれば、イスラム法に従って処理されていることが分かるため食べられます。

調味料・加工品を含む食品や化粧品も、そのままではシュブハですが、ハラル認定のマークがあればハラルとして使えます。

ハラル認定でビジネスチャンス

はっきりとハラルであると示せるハラル認証を受ければ、イスラム教を信仰する人に商品を提供可能です。イスラム教徒の人口は今後増加が予想されています。ハラル認定を受けたハラルフードやハラルコスメの市場への参入は、事業拡大のチャンスです。

例えば飲食店であれば、ハラル認定の食材や調味料を使うことで、イスラム教を信仰する人が安心して食べられるメニューを提供できます。日本を訪れるインバウンドへの対応を強化でき、収益アップにつなげられるかもしれません。

ハラル認定の課題

(出典) pixabay.com

そのままではシュブハのものでも、ハラル認定されれば、イスラム教を信仰する人に対して提供できます。ハラル認定によってビジネスチャンスにつながる可能性がある一方、課題があるのも事実です。

世界共通の基準がない

ハラル認定を行う認証機関は複数ありますが、世界共通の基準はありません。国ごとにハラル認定の基準はばらばらです。多くの国では、肉類や動物性油脂など原料のハラル認定が行われていれば基準を満たせますが、中には輸送・製造・流通の全ての工程にハラルを求める国もあります。

どこか一つの認証機関でハラル認定を取得できたからといって、全てのイスラム教徒に向けて販売できるとは限らない点には注意が必要です。

ハラル認定の調味料が問題になったケースも

2001年には、ハラル認定を受けた調味料に、ハラムに分類される豚に由来する触媒が使われており問題になったケースも起こりました。あくまでも触媒であり調味料そのものには残っていませんでしたが、ハラル認定を行う認証機関への不信感につながったのです。

加えて、宗教に対する理解の不十分さや、イスラム社会への配慮のなさも問題となった事例といえるでしょう。

構成/編集部

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