パナソニック 空質空調社(以下パナソニック)は、エコキュート専用アプリで日射量予報から太陽光発電の出力を予測。自動で沸き上げる業界初(※1)の「スマートソーラーチャージ」機能を搭載するとともに、シャワー流量を「高圧タイプ」と比較して約1.4倍(※2)にした、「ウルトラ高圧」でシャワー使用時の快適性を向上させた、家庭用自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機「エコキュート」(※3)の新モデルを2023年6月26日より発売する。
製品ラインアップはプレミアムクラス、ミドルクラス、スタンダードクラスの3カテゴリー計52機種。希望小売価格(税込・工事費別)は898,700円~1,293,600円。
ヒートポンプ給湯機「エコキュート
太陽光発電の余剰電力を自家消費してお湯を沸かす「ソーラーチャージ」が進化
近年、カーボンニュートラル社会の実現に向けて再生可能エネルギーの利用が加速する中、エコキュートは電気と大気熱により効率的にお湯をつくり「蓄熱」することができるため、太陽光発電などの再生可能エネルギーの有効活用ができる機器として注目されている。
また、エネルギーコスト削減に向けた意識の高まりや、太陽光発電システムの固定価格買取制度(FIT)が終了する家庭があることなどから、自家消費のニーズも高まっていると言われている。
そんな中、新たに登場するエコキュートは、太陽光発電の余剰電力を自家消費してお湯を沸かす「ソーラーチャージ」がさらに進化。
これまで翌日の天気予報が晴れの場合に行っていた昼間の沸き上げを、日射量予報に連携して行なう「スマートソーラーチャージ」を採用することで、同社従来品と比べて、余剰電力の自家消費率を約30%(※4)向上させることが可能になったいう。
さらに、シャワー流量を「高圧タイプ」と比較して約1.4倍にした「ウルトラ高圧」でシャワー使用時の快適性を向上。また、浴そう栓の閉め忘れを軽減するために新たな通知機能「うっかりアシスト」も搭載された。
省エネ性においては、新モデルでは2025年度を目標年度とする省エネ基準(※5)を達成した商品をスタンダードクラスにも拡充している。
エコキュート専用アプリ「スマホでおふろ」をさらに使いやすく
エコキュート専用スマートフォンアプリ「スマホでおふろ」の新機能として、機能の使い方が分からないユーザーに対して簡単に使いたい機能の設定画面に案内する「機能検索」画面を搭載。
また、アプリ初期設定は二次元コードを使って無線LANルーターと簡単に接続が可能になった。
さらにモニター機能を拡充することで、「おすすめの沸き上げモード」の表示やお湯の使用量を前年と比較できる。
関連情報
https://news.panasonic.com/jp/
※1:国内のエコキュート市場でのエコキュート専用アプリの利用において。2023年4月6日現在。パナソニック調べ。
※2:パナソニック製品の「高圧タイプ」と「ウルトラ高圧タイプ」とのシャワー流量の比較において。
※3:電力会社・給湯機メーカーが家庭用自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機を総称する愛称。
※4:エコキュート専用アプリ「おひさまソーラーチャージ」とHE-J37KQS、「スマートソーラーチャージ」とHE-J37LQSを用いたパナソニックシミュレーションを比較した結果であり、顧客の住戸における動作を保証するものではありません。スマートソーラーチャージ設定:沸き上げ時間9:00~17:00、最大沸き上げ時間4時間、太陽光パネル容量6.0 kW、昼間の自家消費電力1.0 kW おひさまソーラーチャージ設定:沸き上げ時間9:00~17:00、最大沸き上げ時間4時間・地点:東京都新宿区・期間:2021/4/2~2022/3/31 給湯負荷:エネルギー消費性能計算プログラムに基づく。
※5:2021年6月に2025年度を目標年度とした基準エネルギー消費効率が、想定世帯、貯湯缶数、貯湯容量、仕様により、10の区分で定められた。省エネ区分目標基準値一覧表は、一般社団法人 日本冷凍空調工業会ホームページに記載。
構成/清水眞希