求めていたダブルサウナが登場!やさしさと荒くれと世界一の一杯
スゴイことになったよ!
オレが好きなサウナ室のタイプには2種類あるってことは、この連載で前にも書いた。
両タイプとも〝肌でシッカリと密度の高い熱を感じられる〟サウナ室ってことは共通しているけど、ひとつが常に適度な体感で熱を浴びられる、長居したくなるサウナ室。もうひとつは、ロウリュによって時にはとんでもない熱で快感悶えするようなローラーコースターのようにスリリングなサウナ室。
そんな大好物の2タイプのサウナ室が並んで設置された、夢がごときサウナが誕生していた!
赤坂見附駅から徒歩わずか1分の『SPA:BLIC 赤坂湯屋』だ。
まずは長居したくなるサウナ室の説明。いわゆるオートロウリュなんですが、ロウリュのタイミングが、今までのサウナ室で普通に行なわれていた時間設定じゃない。複数センサーで温度湿度を計測し、常に最高の絶対湿度を維持するように、タイミングも水量も適時適量ロウリュされる独自開発の世界初「AIオートロウリュ」だ!
もはやこれ、ヘルシンキあたりのサウナの主オヤジの脳を移植したAIじゃないか? ってくらいベストな体感が、20名は入れそうな広いサウナ室中でズ〜ッと続く。
そしてローラーコースター型サウナ室は完全セルフロウリュ。3段ベンチの1段分は高いが、逆に天井低めという対流熱が一番ヤベェ〜感動のデザイン。さらに定員9名の室内空間に、圧倒的に巨大なハルビアのストーブというWヤベェ〜状態。久しぶりに肌がチリチリっとするくらいの降りそそぐ熱を、ラドル2杯のロウリュで味わいましたよ。
ちなみに2つのサウナ室には名前があり、前者は「薙(なぎ)」、後者は「荒(すさ)」。
サウナ好きなら、そのどちらかには必ずハマる。
ほかにもアディロンダックのガーデンチェアが11脚並ぶ外気も取り込んだ出色の休憩スペースや、高級感あふれる和テイストなど書きたいことは山ほどあって、1ページじゃとても書き切れない!
そしてココは、サウナである『SPA:BLIC 赤坂湯屋』と飲食施設『涼庵』、カプセルホテルの『かぷせる旅籠 赤坂』という3つの複合施設で、要するに、同時利用もできるが、個別利用もできるようになっているのだ。
その食事だけでも利用できる『涼庵』で、サウナ上がりに館内着の浴衣(これも渋い)で呑んだ酒が『キュロ・ジントニック』。
知ってるヤツは知っている、フィンランドのサウナで生まれたというクラフトジンの『キュロ』。これがローズマリーとクランベリーを入れたフィンランドと同じスタイルのジントニック(ジントニックの世界大会で優勝してる)を楽しめるのだ! 都内でもバーなら呑める店はあるかもしれないが、サウナ上がりに呑めるとは思ってもみなかった。
ハッキリいう。これがサウナ上がりに呑む酒で世界一旨い!!
あ〜あともう5行。残りは写真とその説明を読んでください。
そしてこのサウナで、汗どころか目からウロコを落としてきてください。
セルフロウリュに水風呂、温浴槽も備えた個室「特別室」もあり! ここは女性利用も可能。料金はHPを見て。
薙。毎日調整しても床が歪むほどの湿度。サウナって生きてるんだなァ。
荒。両サウナ室とも、熱が逃げにくいよう、入り口のドアが小さい!
昨今は価格高騰の『とんかつ』が単品880円の感涙価格。特製ソースも白眉。温泉卵に納豆付き定食セットは530円。『キュロ・ジントニック』とにかく呑め990円。
92畳もの入れ込みの座敷。食事もできれば、笑点に出てくるようなフカフカ座布団を自由に使ってのゴロ寝が最高。正統オヤジ殺し!
【DATA】
[住]東京都港区赤坂3-10-4 赤坂月世界ビル3階 [電]03・5561・7544 [料]入浴のみ2200円(2時間)、1ドリンク+館内着+座敷休憩付き2500円(2時間)/3500円(8時間)、延長30分300円、深夜(24:00~5:00)30分200円 ※深夜と延長は二重加算 [営]24時間 [休]無休 [交]地下鉄赤坂見附駅より徒歩1分 http://spablic.com
カーツさとう
コラムニスト/プロドランカー。グルメ、旅、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。@DIMEの新・サウナ専門サテライトメディア『Saunner』もチェック!
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