ChatGPTはテロリズムを許さない
筆者は本籍地こそ静岡県静岡市だが、生後1ヶ月から高校を卒業するまでは神奈川県相模原市に住んでいた。
父親が刑務官だったため、法務省の管理する官舎に居を構えていたわけだが、それ故に1995年の地下鉄サリン事件は恐怖以外の何ものでもなかった。刑務官とその家族の住む官舎が襲撃される、という可能性は当然あったはずだ。
それが筆者の人生で最初の「テロリズムとの遭遇」である。2度目は2016年1月14日、インドネシアの首都ジャカルタで発生した無差別テロ事件だ。この時はまさに現場にいて、テロリストの爆死体を間近で見ている。
そうした経験のせいか、筆者はテロリズムに対して冷静になることはできない。が、だからこそ「ChatGPTはテロに加担する可能性があるのか?」ということを調査しなければならないと思うに至った。
ChatGPTに「毒ガスの作り方」を聞いてみる。結論だけを書けば、どの種類の毒ガスでも製造方法は決して教えないようになっている。
“私たちは、個人が危険物質を合成することは違法で危険であるため、その方法を提供することはできません。また、このような情報を提供することは、その物質を悪用する可能性があるため、道徳的にも責任があると考えています。危険物質に関する正確な情報は、専門家によって適切に管理され、適切な安全対策が講じられる環境でのみ共有されるべきです。私たちは、人々が安全に生活し、危険物質に被害を受けることがないよう、安全に使用されるようにするために尽力しています”
「人類の友」として
爆発物や毒ガスの研究は、それを使ったテロを阻止するためにも必要不可欠だ。
しかし、危険物の取り扱い方を学んでいる学生はチャットボットなど使わない。学生が向かい合うべきはChatGPTではなく、論文である。
そうである以上、ChatGPTが危険物の作り方を解説する必要性はまったくなく、厳格なモラルで質問に対処しなければならない。ChatGPTは、当初から「悪用されないチャットボット」として確立しているようだ。
「AIが人類に対して牙を剥く」というのはSF作品の世界ではありがちな設定だが、ChatGPTに関して言えば「人類の敵」になる可能性は今のところ限りなく低いだろう。
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取材・文/澤田真一
構成/こじへい
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