空気から水を生成するウォーターサーバーも登場!「b8ta Osaka-Hankyu Umeda」で見つけた超最先端ガジェット
2023.04.27〇スマートファニチャープラットフォーム「カチャカ」
自律移動ロボットの研究、開発、製造、販売を行うPreferred Roboticsが開発した、AI技術を搭載し、人の指示で家具を動かす家庭用自律移動ロボット「カチャカ」。本体と専用のキャスター付き収納「カチャカシェルフ」とドッキングすることで、人の声や専用アプリの指示で室内を移動しながら、ドッキングした家具を指定された場所まで運ぶ。
本や薬など、毎日同じ時間に運ぶ場合はタイマー機能を使い「習慣化」のサポートし、在宅時間の増加で顕在化した「名もなき家事」の解消や、子どもが楽しんで片付けを覚える手伝いをするなど、それぞれのライフスタイルに合わせて様々な用途で活躍する。
ロボット掃除機と同様にセンサーとカメラが内蔵されており、障害物や人がいると止まったり、よけたりことができる。家庭なら本棚や道具の移動、キッチンからダイニングへの配膳や片付けなどに利用でき、フロア内で書類を運ぶという形で検討しているオフィスでのケースもあるとのこと。
利用にはカチャカ本体とカチャカファニチャー、カチャカサブスクリプション3点を購入する必要がある。現在オ公式ンラインストアにて、本体+カチャカセルフ1台+サブスクのスターターセットの先行予約を受け付け中。
〇血流認証錠AQUBIO(アキュービオ)
指先から血流・静脈を読み取り開錠するバイオニクスの生体認証スマートロック「AQUBIO(アキュービオ)」。血流認証とは、血液内のヘモグロビンが特定の赤外線を吸収するという特徴を利用した個人認証技術。
「近赤外線カメラ」で血管を撮影し、同社が20年かけて完成した独自の「画像処理技術」と「認証アルゴリズム」で個人を特定する。
指紋や虹彩とは違い、体内の情報を用いるため、盗難や複製、不正な使用のリスクもなく、管理が簡単というメリットがある。体調や体毛、肌荒れなどの要因の影響を受けにくい。
鍵やカードを持ち歩く必要がなく、パスワードやスマホからの操作も要らず、指一本で開錠できるので、荷物や子供を抱えているときでも便利で、鍵をなくしやすい子供にも安心。
AQUBIOは電気錠で、取付け方法はドアの外と内側を挟み込み、鍵と共に固定するという工法を採用。シリンダー錠部分に直接取り付けるため、配線工事やドア加工などは不要(※ドアの取り付け条件あり。詳細はサイトを参照)。
内側からはサムターンを回すだけで簡単にロック解除でき、火災などの緊急時には認証なく外に出ることができる。乾電池式なので、停電時も使用可能。電池残量が少なくなったら、本体とアプリで知らせる。
最大10人(20指)まで登録できる。左右の指では血流データが異なり、登録した指でないと開錠できないため、家族で使う場合は両方の指を登録しても良い。
自分だけでなく家族が使用したときもアプリ経由で通知を受け取れる。緊急開錠手段として、緊急開錠用カード、スマホによる緊急開錠システムでの開錠も可能。登録・抹消はスマホででき、血流データは暗号化されるため、第三者に悪用される心配もない。
〇日本企業初のスマートリング「SOXAI Ring」
「SOXAI Ring(ソクサイ リング)」は、心拍数や血中酸素レベルなどのバイタルデータを取得して、睡眠分析、コンディション管理ができる指輪型IoTデバイス。
アプリとリングが連動して取得したデータをアプリ上で確認できる。睡眠分析に強みを持っており、睡眠時間や入眠までの時間、睡眠時の呼吸の乱れ、寝返り回数など、睡眠状態を知るための様々な情報を得ることが可能。
各指標はスコア化して見ることができ、すべての指標を含めたQoLスコアの算出や、心拍数、血中酸素レベル、血管健康指数のリアルタイム測定機能も搭載されている。
SOXAI Ringには、光学センサー、温度センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、BLE通信機能、NFCワイヤレス充電機能など、その小さな見た目からは想像できないほど多くの技術が搭載。
日本企業による初のスマートリングで、日本人の指に合うミニマルデザインに仕上げている。防水性も高くお風呂やプール、サウナでも着用したまま使用可能。リングなので自然に身に着けられ、1.5時間でフル充電、連続で7日ほど使える。運動や仕事、睡眠中など普段の生活においてもシーンを問わず24時間着けっぱなしでOK。
素材はサージカルステンレスで、軽くて腐食や熱にも強い。シルバーとブラック、それぞれマットと光沢の計4種類、サイズは12~26まで展開、b8ta店舗では実物があるのでサイズ感や装着感を確かめることができる。
【AJの読み】ガジェットから食品、家電、生活用品まで最新商品が体験できる「b8ta」
b8taは、まだ一般的には世に出ていないベータ版(試作品)の商品をはじめ、最新ガジェット、グルメ、飲料、家電、車、寝具など世界中のイノベーティブな製品を発見、体験、購入できる場を提供する「売らない店」のパイオニア。
クラウドファンディングで反響を呼んだスタートアップの新しい商品が紹介され、イノベーターやアーリーアダプターがいち早く実物を体験できる場としても機能している。最近では大手企業も多く出品し、b8taでトライアルしてオンラインで購入するユーザーも多い。カテゴリーも当初メインだった家電やガジェットだけでなく、食品や生活雑貨、コスメなど幅が広がっている。
EC利用が増加したコロナ以降の新たなショッピングスタイルとして、ショールーミング型店舗は百貨店にも相次いで導入されたが、東京に集中しており、関西圏は期間限定のポップアップが中心だった。常設店舗のb8ta Osakaのオープンで、関西圏にも「売らない店」が広がりを見せるかもしれない。
文/阿部純子