認証バッジとは、各種SNSでアカウント名の横に入っているチェックマークです。認証バッジが付いていることで、ユーザーはそのアカウントが『公式』であると認識できます。認証バッジの詳細や、各種SNSで認証バッジを取得する方法を紹介します。
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認証バッジとは
認証バッジは、有名人や企業のアカウントでよく見られます。どのようなものなのか、詳細を見ていきましょう。
公式アカウントの証し
認証バッジとは、SNSのアカウント名の横にあるチェックマークです。このマークが表示されていることで、一般ユーザーはそのアカウントが『公式』であると分かります。
近年は情報収集を行うツールとして、SNSを選択するユーザーが少なくありません。認証バッジの有無により公式か否かを判断することで、ユーザーは正しい情報にアクセスしやすくなるでしょう。
認証バッジはSNSから自動的に与えられるものではなく、申請をしなければなりません。一般アカウントでも申請はできますが、審査の通過が難しい可能性があります。
取得には申請・審査の通過が必須
そもそも認証バッジは、『そのアカウントが信頼できるか』を見極めるためのステータスです。そのため各SNSでは、認証バッジ取得のために厳しい要件を設けたり、厳正な審査を実施したりしています。
認証バッジの取得に必要な条件・申請方法は、SNSによって異なります。各SNSの基準を理解し、正しい方法で申請しなければなりません。
なお、一般アカウントだと認証バッジの取得は難しいとされるのは、フォロワー数や認知度が不足するためです。妥当性のないアカウントに認証バッジを付与すると、SNSそのものの信頼性が低下します。そのためSNS各社は、認証バッジの妥当性について厳密に審査するのです。
Twitterにおける認証バッジ
2022年11月9日以降、Twitterの認証バッジは『Twitter Blue』に加入していることの証しとなっています。従来の認証バッジの取得基準は適用されず、一般アカウントでも認証バッジを取得することが可能です。
ただし一般アカウントと企業アカウントでは、付与される認証バッジの色が異なります。現在のところ、一般アカウントがブルー、企業アカウントはゴールド、政府アカウントはグレーです。
また従来の厳しい基準で付与された認証バッジは、廃止されずにそのまま運用されています。2023年4月時点では、Twitterは異なる基準で付与された認証バッジが混在している状態のようです。
認証バッジを取得するメリット
認証バッジは、SNSの健全性を維持する上で重要であるといわれます。認証バッジを取得するメリットを見ていきましょう。
アカウントの信頼性が高まる
認証バッジを付与されたアカウントは、審査を通過した『本物』であるということです。アカウントの信頼性が担保されるのは、大きなメリットといえます。
近年はSNSマーケティングを重視する企業が増えてきました。信頼性の高い自社アカウントを有することは、宣伝を行う上でも有益です。
また公式アカウントから発信される情報は、どこよりも正確かつ信頼できるものと判断されます。非公認のアカウントで発信した場合と比較すると、より高い拡散力・影響力が期待できるでしょう。
フォロワーを増やしやすくなる
フォローが期待できるのは、SNSを情報収集ツールとして活用するユーザーです。『公式である』とお墨付きを受けたアカウントの情報は、虚偽情報が混じる心配がありません。
正しい情報を求めるユーザーが、バッジ付きのアカウントを率先してフォローしてくれます。このほかに、公式とつながりたいファンも、優良フォロワーとなってくれるでしょう。
また信頼性の高さから、認証バッジ付きのアカウントが発信する情報は、リツイートやタグ化されやすい特徴があります。通常のマーケティングでは手が届かない人にも、リーチしやすくなるはずです。拡散の勢い次第では、SNSのトレンドやおすすめに表示される可能性もあり得ます。
なりすまし被害を防ぎやすくなる
なりすましは写真やプロフィールまで作り込んでいるアカウントが多く、公式にしか見えないものも存在します。アカウントの見た目だけでは本物か否かを判断するのが難しく、誤ってフォローしてしまう人も少なくありません。
アカウントに認証バッジが付いていれば、本物かどうかの判断は一瞬で可能です。なりすましが虚偽情報や企業に不利な情報を発信しても、企業はきっぱりと『公式の見解ではない』と発表できます。だまされるユーザーが減ることで、なりすましによるトラブルリスク・炎上リスクを回避しやすくなるでしょう。
【Twitter】認証バッジの取得方法
Twitterの認証バッジは、取得基準が変わり、現在では誰でも取得できます。認証バッジの取得方法を確認しましょう。
認証バッジの取得要件
Twitterの認証バッジを得るためには、『Twitter Blue』に加入していることに加え、次の条件を満たす必要があります。
- 情報に不備がないこと
- アクティブに利用されていること
- セキュリティが確保されていること
- 欺瞞的行為に加担していないこと
情報に不備がないというのは、プロフィールがきちんと作り込まれているという意味です。表示名とプロフィール写真を適切に設定しましょう。また認証バッジを受けるには、対象のアカウントが30日間連続でアクティブであることも必要です。
一方セキュリティについては、『アカウント作成から90日が経過している』『電話番号認証が行われている』ことで、確保されていると認められます。
なお虚偽情報の発信やスパム行為は欺瞞的行為とされ、疑わしいアカウントには認証バッジが付与されません。プロフィール画像やアカウント名の変更も欺瞞的行為と見なされるので、認証バッジの申請直前にアカウントに関する情報を変更するのは控えましょう。
参考:Twitterの認証バッジの要件 – 青いチェックマークの取得方法|Twitter
認証バッジの申請手順
Twitterで認証バッジを取得するには、Twitter Blueへの加入が必須です。ここからは、Webサイトでの申請方法を紹介します。
まずは画面左のメニューから『Twitter Blue』をクリックしましょう。年払いか月払いかを選択して『購入する』をクリックします。
このとき電話番号を登録済であれば、すぐにクレジットカード情報の入力画面が開きます。一方で電話番号が未登録の場合は、電話番号の登録が必要です。
クレジットカード情報の登録が終わったら、『申し込む』をクリックします。これでTwitter Blueへの申請は終了するので、あとは審査結果を待つだけです。認証バッジの付与は審査後となりますが、Twitter Blueの機能はすぐに使えます。
【Instagram】認証バッジの取得方法
Instagramの認証バッジは、本来の意味通り『公式』であることを証明するものです。Instagramで認証バッジを取得する方法を紹介します。
認証バッジの取得要件
Instagramでは、利用規約とコミュニティガイドラインにのっとって認証バッジ申請を行います。取得条件は、以下の通りです。
- 申請するアカウントは、実在する個人・登記されているビジネスや団体を表すものであること
- 申請するアカウントは、個人・ビジネスを表す唯一のアカウントであること
- 認証バッジを申請するのは、個人やビジネスごとに一つだけであること
- 公開アカウントかつプロフィールが記載されており、1件以上の投稿があること
- 広く認知されていて、頻繁に検索される個人・ブランド・団体を表すアカウントであること
認証バッジを申請できるのは、個人やビジネスを表すただ一つのアカウントです。知名度があれば、ペットや出版物も対象に含まれます。また同一の個人やビジネスアカウントで複数の認証バッジを申請することは認められていません。例外は言語別のアカウントのみです。
申請後は、そのアカウントについてニュースソースでチェックされます。ソースのチェックで『知名度がある』と判断されると、認証バッジが付与される仕組みです。
参考:Instagram、認証バッジの申請プロセスのアップデートを発表 | Metaについて
認証バッジの申請手順
Instagramアプリから認証バッジを申請する手順を紹介します。認証バッジを申請したいアカウントでログインし、プロフィール画面を開きましょう。
プロフィール画面に入ったら『設定』をタップします。次に『アカウント』をタップすると画面が遷移し、『認証のリクエスト』という項目が出てきます。これをタップすると認証のリクエスト画面になり、認証バッジの申請が可能です。
申請画面に入ったら指示に従って、氏名の入力や本人確認書類・公的なビジネス文書のアップロードを行いましょう。必要な項目の記入・データのアップロード後に『送信』をタップすると、申請が完了します。
申請の結果は、申請から30日以内に『アクティビティ』に通知されます。万が一申請が通らなかった場合は、30日後に再びリクエストが可能です。