あなたが「感じがいい」と思うのは、どんな人でしょうか?
いつも率先して元気に挨拶をしてくれる職場の部下。相づちのバリエーションが豊富で、聞き上手な同僚。仕事のプロセスから正当な評価をしてくれる上司は感じがいいと思うのではないでしょうか?
一方で、仕事の指示が曖昧なのに、突然「まだ?」と自分の都合で催促してくる上司や、ネガティブワードや余計なひと言が多い部下、人が話している最中に何かと自分の話をかぶせてくるような同僚は、決して感じはよくないと思います。
こうしたちょっとした場面で始まる「感じがいい・悪い」の印象づけは、ビジネスシーンにおいても大きな影響を及ぼします。組織の中で働いている以上、人との関わりをなくすことはできません。せっかく縁があって知り合ったわけですから、気持ちよく付き合える関係を築き上げたいものです。
本記事では50万部を突破した『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』シリーズの著者で産業カウンセラーの大野萌子さんの著書『「感じがいい人」の行動図鑑』の一部を抜粋し、再構成して気持ちよく働くためのヒントをお届けします!
〝こんにちは〞〝お帰りなさい〞〝○日午前に工事が入ります。ご迷惑をおかけします〞
何か事件があった際、テレビの取材班に「あまり話したことはないけれど、いつも挨拶してくれる感じのいい人でしたよ」などと近所の人が答えているシーン、よく見かけますよね。このように人は顔を合わせた時、率先して挨拶をしてくれる人に「感じがいい人」という印象を抱きます。黙礼だけでなく「おはようございます」「こんにちは」「お帰りなさい」とはっきり声に出すと、さらに感じよさがアップします。たったそれだけでも、確実に印象が良くなるものなのです。
とはいえ、最近は個人情報に敏感な時代ですから、ほとんどの人が隣近所がどんな人か知らず、ご近所さんと話す話題など持ち合わせていません。挨拶にかこつけて、何か会話をしようと無理にひねり出したところで、日常生活にまで干渉されてしまうなど面倒なことも起こりかねません。ここでも距離感が重要になります。
また、あなたの家で何か作業があり、騒音が出る、工事のクルマが行き来するなど、少なからず迷惑をかけそうな場合は、ひと声かけておくことも忘れずに。相手に直接関係はなくとも、何も知らされないまま「朝、突然、大きな音で起こされた」とか、「見知らぬ工事車両が玄関前に止めてあった」といったことがあれば、ご近所トラブルに発展することもあり得ます。直接言いづらければメモをポストに入れておくだけでもOK。挨拶と連絡、ちょっとしたポイントを押さえておくだけで、普段関わらなくとも良好な近所関係が築けます。
《POINT》
ご近所付き合いは一にも二にも挨拶が大事。工事などで迷惑をかけそうな時は事前に連絡を
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職場、取引先、親族、近所付き合いなど、様々な人と関わる中で「感じがいい人」は、絶妙なコミュニケーションの術を無意識のうちに、あるいは意識的に身につけています。そんな「感じがいい人」がさりげなくやっている行動や言動の事例を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ちょっとした話し方や言葉遣い、意識の向け方を変えるだけで、相手に与える印象は必ず好転します。「感じがいい人」の行動図鑑』の中で紹介している65のアクションをヒントに仕事も、人間関係も、うまくいく幸せ習慣を手に入れてください。
著/大野萌子
著者/大野萌子(おおの・もえこ)さん
公認心理師。産業カウンセラー。2級キャリアコンサルティング技能士。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ(R)資格認定機関)代表理事。著書の『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』はシリーズ累計50万部を突破。