ビジネスシーンにおいて必須の敬語。普段それらしく使ってはいるものの、正しく使えているかというと、自信がないという人も多いのでは? 敬語は相手を敬う気持ちを表わすもの。基本を再度確認し、使い方を間違って使ってないかチェックを。
敬語の基本形
敬語は、主に「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3つ。近年はさらに細分化され、謙譲語をⅠとⅡの2種類に分け、「お」や「ご」をつけて丁寧に伝える「美化語」を加えた5分類が「敬語の指針」(文化庁審議会)として示されています(※ここでは3種類で解説)。
間違いやすい敬語表現
■尊敬語と謙譲語
敬語の間違いで特に多いのが「尊敬語」と「謙譲語」の混同。間違えないようにするには誰が主語かを考えるのがコツ。相手(相手の身内、社外の人)が主語なら尊敬語、自分(の身内、社内の人)が主語なら謙譲語と覚えておきます。
× お越しいただき、ありがとうございます
○ お越しくださり、ありがとうございます
→ 来たのは相手なので、尊敬語の「くださる」が正解
× ◯◯さまでございますね
○ ◯◯さまでいらっしゃいますね
→「 ございます」は自分や身内に使う謙譲語。相手には尊敬語を使う
× ◯◯は本日、休みをいただいております
○ ◯◯は本日、休みをとっております
→「 休みをいただく」が、休みを与える側の自社を敬う表現に
× お茶とコーヒー、どちらにいたしますか
○ お茶とコーヒー、どちらになさいますか
→ 相手の行為に対する表現なので、「する」の尊敬語「なさる」を使う
■二重敬語・NG 用法
敬語に同じ種類の敬語を重ねる二重敬語は、くどい印象をもたれがち。また「私のほうから(→私から)説明します」「よろしかったでしょうか」などの別名〝バイト語〟にも要注意。
× メールを拝読させていただきました
○ メールを拝読いたしました
→ 「拝読する」と「いただく」といずれも謙譲語。同時に使わない
× 紙袋をご利用になられますか
○ 紙袋をご利用になりますか
→「 ご利用」と「なられる」で敬語が重複
× ○○部長様
○ △△部長 ○○様
→ 地位を表わす役職はそれだけで敬語。肩書に「様」は不要
× こちらの資料でよろしかったでしょうか
○ こちらの資料でよろしいでしょうか
→「よろしかった」は過去形。話しているのは「今」なので現在形が正しい
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著/大野萌子
発行/小学館
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著者/大野萌子(おおの・もえこ)さん
公認心理師。産業カウンセラー。2級キャリアコンサルティング技能士。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ(R)資格認定機関)代表理事。著書の『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』はシリーズ累計50万部を突破。