あなたが「感じがいい」と思うのは、どんな人でしょうか?
いつも率先して元気に挨拶をしてくれる職場の部下。相づちのバリエーションが豊富で、聞き上手な同僚。仕事のプロセスから正当な評価をしてくれる上司は感じがいいと思うのではないでしょうか?
一方で、仕事の指示が曖昧なのに、突然「まだ?」と自分の都合で催促してくる上司や、ネガティブワードや余計なひと言が多い部下、人が話している最中に何かと自分の話をかぶせてくるような同僚は、決して感じはよくないと思います。
こうしたちょっとした場面で始まる「感じがいい・悪い」の印象づけは、ビジネスシーンにおいても大きな影響を及ぼします。組織の中で働いている以上、人との関わりをなくすことはできません。せっかく縁があって知り合ったわけですから、気持ちよく付き合える関係を築き上げたいものです。
本記事では50万部を突破した『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』シリーズの著者で産業カウンセラーの大野萌子さんの著書『「感じがいい人」の行動図鑑』の一部を抜粋し、再構成して気持ちよく働くためのヒントをお届けします!
口を大きく動かせば、表情も動く。「聞き取れましたか?」の確認も
WEB会議では表情がわかりにくかったり、動きが小さく見えたりと、対面の会議であれば気にしなくてもよかったことに気を配ることが求められます。
相手の話を聞く時は、相づちの代わりに上半身を使って大きくうなずく、手の動きを加えるなど、対面では、逆に落ち着きがない人だと思われそうな動きでも、オンラインではしっかり話を聞いてくれているという印象を与えます。
さらに、話し方は対面の時以上に「ゆっくり、はっきり」を意識すること。話しているとつい夢中になって早口になりがちですが、特にオンラインでは言葉が聞き取りにくいため、口をいつもより大きめに動かすのがコツ。これにより、顔の表情も豊かに見えますし、相手に安心感を与えられるという意味でも効果的です。
また、発言を重ねることができないオンラインでは、話を聞き取れていないのに、タイミングがつかめず聞き返せない場合があります。そのため、話の合間でひと呼吸置いて「聞き取れましたか?」などと参加者に確認するというのもよい方法です。
さらに、コロナ禍のWEB会議では、マスクをつけたまま参加することもあります。最も表情を出しやすい口元がマスクで隠れてしまうと、無表情に見えがちです。「目は口ほどに物を言う」というのは、対面であればこそ。WEB会議にマスク着用で参加する時は、さらに大きな動きを意識してみてください。
《POINT》
オンラインでは、表情や体をしっかり動かすこと。マスク着用の場合はさらに大きな動きを心がけて
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職場、取引先、親族、近所付き合いなど、様々な人と関わる中で「感じがいい人」は、絶妙なコミュニケーションの術を無意識のうちに、あるいは意識的に身につけています。そんな「感じがいい人」がさりげなくやっている行動や言動の事例を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ちょっとした話し方や言葉遣い、意識の向け方を変えるだけで、相手に与える印象は必ず好転します。「感じがいい人」の行動図鑑』の中で紹介している65のアクションをヒントに仕事も、人間関係も、うまくいく幸せ習慣を手に入れてください。
著/大野萌子
著者/大野萌子(おおの・もえこ)さん
公認心理師。産業カウンセラー。2級キャリアコンサルティング技能士。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ(R)資格認定機関)代表理事。著書の『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』はシリーズ累計50万部を突破。