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本当に優秀な人ほどカタカナ言葉を多用しない理由

2023.11.07PR

あなたが「感じがいい」と思うのは、どんな人でしょうか?

いつも率先して元気に挨拶をしてくれる職場の部下。相づちのバリエーションが豊富で、聞き上手な同僚。仕事のプロセスから正当な評価をしてくれる上司は感じがいいと思うのではないでしょうか?

一方で、仕事の指示が曖昧なのに、突然「まだ?」と自分の都合で催促してくる上司や、ネガティブワードや余計なひと言が多い部下、人が話している最中に何かと自分の話をかぶせてくるような同僚は、決して感じはよくないと思います。

こうしたちょっとした場面で始まる「感じがいい・悪い」の印象づけは、ビジネスシーンにおいても大きな影響を及ぼします。組織の中で働いている以上、人との関わりをなくすことはできません。せっかく縁があって知り合ったわけですから、気持ちよく付き合える関係を築き上げたいものです。

本記事では、産業カウンセラーの大野萌子さんの著書『「感じがいい人」の行動図鑑』の一部を抜粋し、再構成して気持ちよく働くためのヒントをお届けします。

「タスクのプライオリティーをフィックス」→「作業の優先順位を確定」

「フィックス」「アサイン」「エビデンス」……ビジネスの場面でこうしたカタカナ語を使っていると、とても仕事ができる人のような印象を覚えますよね。けれど「リスクヘッジのためにタスクのプライオリティーをフィックスしてください。もちろん、A社とのコミットについてはエビデンスを残しておいてください」。こんな謎解きのような指示をされても、正確に意味を理解できるでしょうか? 「危険回避のために作業の優先順位を確定してください。もちろん、A社との約束については資料を残しておいてください」と、日本語で指示したほうがわかりやすいのは一目瞭然です。

 このような万人が理解しているわけではない、カタカナばかりのビジネス用語は、瞬時に正確な意味を相手に伝えられないことがあります。それによってトラブルに発展するケースも。意味がわからず、調べたり、人に聞いたりといった余計な手間を、相手にかけさせてしまうこともあります。ビジネスにおいて、最も大切なことは内容が相手に正しく伝わること。認識違いを起こしかねない、意味が曖昧なカタカナ語は多用せず、誰もがわかる簡単な言葉で伝えられる人こそデキる人です。

 忙しい時に、上司からこうしたカタカナ語を羅列した指示を受けるとイラっとしませんか。相手が仕事のできない人であった場合は言わずもがな。ビジネスの現場において、意味もわからず仕事がデキるかのように自分を演出しようとカタカナ語を多用するのは、リスクが高いということを覚えておきましょう。

《POINT》

カタカナのビジネス用語は多用しないこと。誰もが理解できる言葉を選ぶのが正解

☆ ☆ ☆

職場、取引先、親族、近所付き合いなど、様々な人と関わる中で「感じがいい人」は、絶妙なコミュニケーションの術を無意識のうちに、あるいは意識的に身につけています。そんな「感じがいい人」がさりげなくやっている行動や言動の事例を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

ちょっとした話し方や言葉遣い、意識の向け方を変えるだけで、相手に与える印象は必ず好転します。「感じがいい人」の行動図鑑』の中で紹介している65のアクションをヒントに仕事も、人間関係も、うまくいく幸せ習慣を手に入れてください。

著/大野萌子

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著者/大野萌子(おおの・もえこ)さん
公認心理師。産業カウンセラー。2級キャリアコンサルティング技能士。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ(R)資格認定機関)代表理事。著書の『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』はシリーズ累計50万部を突破。

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