2023年9月のローンチを予定するデジタル人材育成・採用一体型の新サービス「ONGAESHI(オンガエシ)」のプロジェクトチームは、個人のリスキリング予備軍にあたる「デジタルのスキルアップに必要性を感じているが、現在は取り組んでいない(中断含む)」20~30代社会人に対して、リスキリングに関する調査を実施。解答結果をグラフにまとめて発表した。
費用〜年収の差によるリスキリング格差が明らかに
「デジタル関連のリスキリングのために実際にかけられる費用」を質問したところ、全体の82%(273名)が「5万円未満」と回答した。
さらに、年収400万円未満・以上で比較したところ、年収400万円未満の85%(152名)、年収400万円以上の79%(121名)が、「5万円未満」と回答。
デジタル関連スキルを実務で活用できるレベルに到達するために用意されている、サポート付きの講座の多くは5万円では賄えないことが多く、この結果から個人でリスキリング費用を負担することが難しいと考えられる。
そこで「お金が理由で、デジタル関連のリスキリングをあきらめたことがあるか」を質問したところ、全体の44%(146名)が「ある」と回答した。
年収400万円未満・以上で比較したところ、年収400万円未満の人は51%(91名)、年収400万円以上の人は36%(55名)となった。20〜30代の賃金の低さが指摘される中、経済格差によりリスキリング格差が広がっていることがわかる。
目的〜リスキリングをしたい理由は「給与を上げたいから」「仕事の幅を広げたいから」
「デジタル関連のリスキリングをしたい理由」を質問したところ、1位は「給与を上げたいから」(38%、138名)、2位は「仕事の幅を広げたいから」(34%、122名)、3位は「副業がしたいから」(31%、112名)と続く。
また、リスキリングの経験・意向別では、「リスキリング中断者」は共に「好きな仕事がしたいから」が1位(「再度取り組みたい、リスキリング中断者」が45%、38名。
「取り組みが止まったままの、リスキリング中断者」が35%、38名。)、「リスキリングの必要性を感じている未経験者」は「仕事の幅を広げたいから」が1位(43%、72名)となり、傾向が異なった。
「自分の市場価値を上げるために、学習したいことがあるか」を質問したところ、「明確にある」「何となくある」を合わせて「学習したいことがある」と答えた人は全体の84%(301名)に達した。
また、リスキリングの経験・意向別で「学習したいことがある」と答えた人は、「再度取り組みたい、リスキリング中断者」が98%(83名)。「取り組みが止まったままの、リスキリング中断者」が73%(101名)。
「リスキリングの必要性を感じている未経験者」は70%(117名)となり、リスキリングの経験がある、あるいは意向が高いほど、学習したいことがあることがわかった。