YouTubeやTikTokをはじめとするクリエイター支援事業・コンテンツ制作事業を展開するBitStarから、2023年1〜3月に活躍した動画クリエイターや動画チャンネルのランキングが発表されたので、主な内容を紹介したい。
このランキングは同社が独自開発した分析ツール「IPR(インフルエンサーパワーランキング)」のデータに基づくものだ。
画像はイメージです
チャンネル総再生数ランキング(ショート動画クリエイターを除く)
2023年1月1日-3月20日にYouTubeに投稿された動画において、同期間に多く再生されたチャンネル(ショート動画クリエイターを除く ※1)のランキングは以下のとおり。
※1 該当期間において、ショート動画再生数が全体の80%を超えるチャンネルを除いて集計。IPRでは通常動画とショート動画のパフォーマンスを分けて算出することも可能。
BitStar インフルエンサー・アナリスト大山純平氏による分析とコメント
第1位 東海オンエア
動画を出せば100万再生を超え、男女問わず人気な「東海オンエア」が1位となりました。通常動画の本数と質の高さをキープしていることも勝因でしょう。
2022年2月から11ヶ月間、メンバーそれぞれが他メンバーにバレないよう、〇〇禁止・縛り生活を行う「実はメンバー全員「1年間○○生活」していました…!」が2023年1月29日に公開され、YouTubeの急上昇ランキングでも1位に。6人の個性と、企画力の高さを象徴する結果となりました。
第2位 Fischer’s
1月3日に公開された名物企画「100分間鬼ごっこ」は過去最多人数で実施し、過去のオンライン鬼ごっこで完走した視聴者を招待するなど、グレードアップした内容となりました。
動画のコメント欄では視聴者への応援コメントも多く、急上昇ランキングでも1位を獲得。名物企画でさえもアップデートさせ、視聴者を飽きせない工夫が実を結びました。
第3位 きまぐれクック
アサヒスーパードライとのタイアップ投稿は該当期間に2回実施し、今年度も継続的に実施中。アサヒビールからは、ビールだけでなく食材も提供され、調理・実食までを行う名物コンテンツとなっています。見るだけで食欲をそそる動画は、18−34歳の男性を中心に人気です。
「チャンネル総再生数ランキング」総括
ショート動画クリエイターを除いたランキングを算出したところ、東海オンエアやフィッシャーズ、コムドット、はじめしゃちょーなどの古参クリエイターが変わらず人気を博していることが判明しました。
とはいえ、古参クリエイターも全体の再生数のなかでショート動画の割合は高く、フィッシャーズが55%、きまぐれクックが76%という結果が出ています。2023年2月1日よりYouTube ショートの収益化が始まって、今後はショート動画クリエイターと通常動画クリエイターの垣根がなくなっていくことが想定されます。
チャンネル総再生数ランキング(ショート動画クリエイターも含む)
2023年1月1日-3月20日にYouTubeに投稿された動画において、同期間に多く再生されたチャンネル(ショート動画クリエイターも含む)のランキング。
BitStar インフルエンサー・アナリスト大山純平氏による分析とコメント
第1位 ISSEI
2022年の総再生数ランキングで1位を獲得した勢いをそのままに、2023年1-3月でも「ISSEI / いっせい」1位を獲得。投稿本数は、1月204本、2月157本、該当期間で全420本、総視聴回数は2位の「Bayashi TV」の約1.4倍となりました。コメント欄では引き続き海外からの反応も多く、日本人クリエイターのグローバルな活躍を象徴しています。
第2位 Bayashi TV
2月9日に公開された「鳥羽周作シェフ」とのコラボ動画では、神戸ビーフを使ったハンバーガーを調理する過程をVlog形式の長尺で配信し、ショート動画以外にも挑戦している模様。また、寿司職人「Chef Hiro (シェフヒロ)」とのコラボなど、ハンバーガー以外にもコンテンツの幅を拡げています。
第3位 Junya.
該当期間での投稿本数が650本と、上位3名の中でも圧倒的な本数を記録。総視聴回数は2022年1−3月期と比較しても横ばいで、昨年からの勢いを落とさずに引き続きグローバルな活躍が見られます。
「チャンネル総再生数ランキング」総括
2022年に引き続き、2023年もチャンネル総再生数ランキングではショート動画クリエイターが席巻しました。2022年から変わった点としては、6位のシンガー「斎藤アリーナ」が2023年1月11日からショート動画を始め、TikTokと連動させたお菓子を作る動画で視聴数を獲得しています。
また、8位の「Gintube」はダンサー、10位の「Yoshipapa / よしパパ」はショート動画クリエイターでは珍しいファミリー系クリエイターでした。海外を意識したコンテンツ以外にも、ショート動画の幅の広さが見られるランキング結果でした。