22年4月より、高校で金融教育が必修化されてから1年が経過した。学生のうちから金融リテラシーを身につけるべきとの風潮が強まる中、わが子と「お金の話」をしている高校生の子どもがいる親は、どれくらいいるのだろうか。
また、子どもの大学進学費用について、いつ頃から準備を始めているのだろうか。
アクサ生命保険はこのほど、全国の30歳~69歳の男女で高校生の子どもがいる人を対象に、「金融経済教育とライフマネジメントに関する調査2023」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルを集計した結果を発表した。
約8割の人が「高校生の子どもとお金の話をする」、話の内容は「お小遣い」が最多に
親子間のコミュニケーションについて質問した。
まず、全回答者(1,000名)に、高校生の子どもとお金の話をすることがあるか、話をすることがある場合はどのような内容の話をするか聞いたところ、話をすることの有無については「お金の話をする」が80.4%、「お金の話はしない」が19.6%となった。
話の内容については、「お小遣い」(54.1%)が最も高く、以下「お金の使い方」(39.1%)、「進学費用」(34.6%)、「学校の授業料・習い事代」(32.6%)、「キャッシュレス決済」(26.4%)と続いた。
長子の学年別にみると、高校3年生の親では「進学費用」(40.4%)と「子どものアルバイト代」(29.0%)が全体と比べて5ポイント以上高くなった。
57.8%の親が「子どもの将来の夢・目標を知っている」と回答
続いて、親と子どもそれぞれの、将来の夢や目標について質問した。
子どもの将来の夢・目標を知っているか聞いたところ、「知っている」は57.8%、「知らない」は42.2%となった。また、子どもと子どもの将来の夢・目標について話をすることがあるか聞いたところ、「ある」は69.6%、「ない」は30.4%となった。子どもの夢や目標について、親子で話をする家庭が多いようだ。
さらに、子どもが、将来の夢・目標を実現するために、動き出していること(レッスン/語学/資格取得/情報収集など)はあるか聞いたところ、「ある」は42.1%、「ない」は57.9%となった。
「子どもと、自身の将来の夢・目標について話をすることがある」人は35.5%、母親では41.4%
自身が将来の夢・目標を持っているか聞いたところ、「持っている」は37.8%、「持っていない」は62.2%となった。
また、子どもと、自身の将来の夢・目標について話をすることがあるか聞いたところ、「ある」は35.5%、「ない」は64.5%となった。
男女別にみると、「ある」と回答した人の割合は、女性では41.4%と、男性(29.6%)と比べて10ポイント以上高くなった。父親よりも母親のほうが、自身の夢や目標について子どもと話をするケースが多いようだ。
将来の夢・目標を持っている人(378名)に、自身の将来の夢・目標を実現するために、動き出していること(レッスン/語学/資格取得/情報収集など)はあるか聞いたところ、「ある」は59.8%、「ない」は40.2%となった。
男女別にみると、「ある」と回答した人の割合は、男性では62.5%と、女性(57.0%)と比べて5ポイント以上高くなった。