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ビジネスシーンで使われる言葉「バーター」ってどういう意味?

2023.05.11

バーターとは本来『物々交換』を指します。テレビでは『抱き合わせ』などの意味で使われるケースが多いため、ビジネスシーンで耳にすると違和感を覚える人もいるようです。バーターの意味やビジネスシーンでの使い方、バーターのメリット・デメリットを紹介します。

バーターとは

『バーター』と聞くと、テレビ業界をイメージする人も多いようです。ビジネスシーンでバーターという言葉を使う際には、どのような意味で使われるのでしょうか?

現金を使わない取引

バーターは、英語の『barter』をカタカナ読みしたものです。意味は、動詞であれば『交換する』、名詞では『物々交換』となります。

ビジネスシーンで使われる場合は、英訳の通り『お金を介在させない取引』を指すのが一般的です。バーターを用いた用語としては、『バーター取引』『バーター輸送』『バーター貿易』などがあります。

ただしバーター貿易は、物々交換ではなくお金を介在させる物品取引です。為替差額のある2国間が輸出入額を一定期間内で均衡させ、差額決済を不要にする貿易方法を指します。

バーター貿易が行われるのは、主に外貨を節約したい場合や、外貨が不足している国と取引するケースなどです。

バーターの類義語

バーターをほかの言葉で言い換えたい場合には『交換条件』が使えます。交換条件とは、何かを引き受けたり承諾したりする代わりに、相手にも何かを認めてもらうよう提示する条件です。

バーターの『相手の商品や物を受け取り、代わりに物や商品を差し出す』という状態とよく似ているため、言い換えに使えます。

またバーター貿易については、しばしば『求償貿易』という言葉が使われます。求償貿易も、バーター貿易と同義です。

業界別に「バーター取引」を確認しよう

物流のイメージ

(出典) pixta.jp

バーター取引はさまざまな業界で行われています。各業界のバーター取引について見ていきましょう。

広告業界

広告業界のバーター取引は、広告を掲載したい企業と広告枠を持つ企業との間で行われるのが一般的です。広告を掲載した企業はお金ではなく商品やサービスを提供し、必要な広告枠を獲得します。

不況に陥ったアメリカの広告業界では、2000年代初頭にバーター専門の広告会社が活躍しました。彼らは広告主の余剰財産を引き受けて広告枠を提供し、引き受けた余剰財産を売却して現金に換えていたのです。

バーター取引を活用することで、広告主はキャッシュフローに影響を与えずに広告を出稿することが可能となりました。

物流業界

物流業界では、同業他社同士で、同じような行程の運送を交換することを『バーター輸送』と呼びます。

具体的には、○○社が自社で請け負う『A地点からB地点までの輸送』と、□□社が請け負う『C地点からD地点までの輸送』を交換したといったケースです。

広範囲の輸送を請け負う輸送会社においては、どうしてもカバーしやすい地域としにくい地域が出てきます。○○社と□□社は輸送を交換することで、お互いに輸送コストの削減や運送効率の向上が期待できます。

石油業界

石油業界では、『元売り間バーター取引』が全国的に行われています。元売り間バーター取引とは、2社間の製油所や油槽所などで石油を融通し合うことです。交換は同量・同価格で行われます。

例えば、元売りA社が元売りB社の製油所から元売りA社の特約店にガソリンを輸送し、元売りB社が元売りA社の製油所から元売りB社の特約店にガソリンを輸送するケースです。

B社の製油所からA社の特約店まではA社のタンクローリー、A社の製油所からB社の特約店まではB社のタンクローリーが使われます。

元売り間で石油を融通し合うことで、A社・B社どちらも、出荷基地のない地域の石油輸送を効率的にカバーすることが可能です。

芸能界

芸能界やテレビ業界などでは、バーターを『抱き合わせ』『セット売り』などの意味で使います。

例えば、『人気タレントを抱える芸能事務所が、人気タレントと売り出し中の新人を同じ番組に出演させる』などは、よくあるバーターのケースです。人気タレントの出演の条件に新人の出演を設定することで、新人の注目度や知名度のアップを狙えます。

ただし芸能界のバーターは物々交換ではなく、『束(たば)』の逆さ読みという説もあるのです。芸能界ではさまざまな言葉を逆から読む『業界用語』が使われます。

寿司を『シースー』、六本木を『ギロッポン』などと呼ぶように、『束で出すこと』が『バーター』と呼ばれるようになりました。

バーターのメリット・デメリット

株式チャートのチェック

(出典) pixta.jp

バーター取引は、物々交換であるという点がメリットにもデメリットにもなります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

バーターのメリット

バーターのメリットは、取引に現金が不要な点です。特に発注側や元請け側など、パワーバランスにおいて上位に立つ側にとってメリットが大きいといわれます。

貨幣を介在させない取引は、物の価値を決める基準があいまいです。上に立つ側は、自社に不要なものや売れ行きの悪いものを差し出し、取引を有利に進められます。

またバーター取引のメリットは、業界によってさまざまです。例えば物流業界なら、輸送コストのカット・輸送効率の向上を期待できる点がメリットといえます。

石油業界なら、ガソリンや灯油の一時貯蔵施設がない地域でも、安定的に供給しやすくなるのがメリットでしょう。

バーターのデメリット

バーターは、立場が弱い企業にとっては不利な取引になりがちです。貨幣が介在する取引よりも不公平になりやすいのは、バーターのデメリットです。

なお、複数の企業がお互いの商品を通常よりも高い価格で売買し合い、在庫を共有する取引を『バーター取引(クロス取引)』と呼ぶ場合があります。

これはいわゆる循環取引で、不正会計の一種です。発覚すればは民事上・刑事上の責任を問われ、罰則が科されるケースもある点に注意が必要です。

構成/編集部

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