外出先で「家の鍵閉めたっけ?」と不安になった経験は誰でもあるだろう。そんな時は、スマホなどでドアの施錠・解錠管理ができるスマートロックが便利。ほかにも家の鍵にまつわる様々な不安が解消できる強い味方だ。
防犯アドバイザー 京師美佳さん
警察署長を務めた父を持ち、セキュリティー企業、防犯ガラスメーカー勤務した後、独立。多方面で防犯の啓蒙活動を行なっている。
賃貸でも設置可能な工事なしモデルが人気
侵入窃盗の手口で一番多いのは「無締まり」。鍵の閉め忘れによる被害が多くを占めているが、そこで注目されているのが、スマートフォンのアプリなどを通じてドアの施・解錠管理ができるスマートロック。施錠の不安解消だけでなく、ドアが閉まれば自動的に施錠するオートロックやハンズフリーで解錠できる機能、施・解錠の履歴表示など、便利な機能が満載だ。
「スマートロックでは鍵が不要になるので、不正解錠される心配もなくなります。さらに家まで帰らなくても周辺の様子を確認できるなど、オンラインを通じて様々な防犯対策ができますし、ハブと呼ばれる中継器を導入すれば、遠隔操作や音声操作による鍵の施解錠も可能です」(防犯アドバイザー・京師美佳さん)
さらに最近は特別な工事などなく、既存の鍵の上に取り付けるだけのタイプも多く、コスト面でも導入しやすくなっている。
そんなスマートロックで最も注意すべきは、電池切れ。電池が補充されない限り、家に入ることができなくなってしまう。
「それを防ぐには、使用状況によって電池が切れる目安を把握しておくことが重要。アプリ上で電池の残量確認ができたり、電池が切れる前にアラームなどで警告してくれるものもあります。鍵穴をふさがずに設置できるタイプは物理キーをそのまま使えるものも多いので、万が一に備えて予備鍵を携帯することをおすすめします」
スマートロックはココをCHECK!
POINT(1)設置性
強力両面テープで貼り付けるだけ!
ドアノブ型は基本的にNG!
強力な両面テープでドアに貼り付けるタイプが人気。工事不要で賃貸住宅でも設置できるが、事前にドア形状に対応するか要確認。ドアノブに錠の開け閉めを行うサムターンが付いているものは基本的に使えないが、付属部品で調整できる場合も。
POINT(2)施錠・解錠方法
アプリやApple Watchなど施解錠の方法はいろいろ
オートロック施錠以外にもスマホのアプリやApple Watchなど、機種によって、様々な施解錠方法が用意される。また「NFCタグ」と呼ばれる非接触ICチップを使い、アプリを立ち上げずにスマホをかざすだけで施解錠が可能になるモデルも。
NFCタグ
Apple Watch
スマホ