犯罪への不安から防犯カメラの需要が高まっている。中でもスマホなどで外出先から自宅の様子を確認できるスマートカメラが人気だという。手軽に導入できて高機能な次世代型防犯カメラの選び方とは?
離れた場所からでも自宅を見守ることができる安心感
体感治安の悪化、広域強盗事件などにより、犯罪への漠然とした不安が拡大している日本。その情勢を受けて、防犯カメラの需要が急激に高まっている。中でも人気なのがスマートカメラだ。これについてビックカメラの本城奈津美さんは「工事が不要らないものが増え、導入予算を抑えることができるところが人気です」と話す。
スマートカメラとは、ネットやスマホと連携することで、様々な機能を搭載したカメラのこと。
「外出先から自宅の様子を確認したり、中にはマイクやスピーカーが付属していて、訪問者と応対ができたりするものもあります」
いいことずくめのようなスマートカメラだが、導入の際には注意すべきポイントもある。
「モデルによっては取り付ける場所で電源を確保する必要があり、工事が発生するケースもあります。カメラの価格は抑えられても、電源工事費用がかさんでしまった、ということもありますので注意しましょう。カメラの画質も大きなポイントです。200万画素が最近は主流ですが、これだけあれば10mくらい先の顔までくっきり撮影することが可能です」
また、撮影した映像を保存するための方法・容量も大切だ。
「映像がキレイになれば必要な記録容量も増えます。モニター部にSDカードを差し込んで記録するもの、月額料金を支払いクラウド保存するものなどがあるので、優先項目を決めて選びましょう」
ビックカメラ OAコーナー主任
本城奈津美さん
有楽町店の防犯カメラ&ドアホン担当。日々進化を続ける防犯カメラへの豊富な商品知識に加えて、丁寧な接客に定評あり。
ワイヤレスセキュリティーカメラはココをCHECK!
POINT(1)設置性 24時間録画には電源の確保が必須
充電式カメラは問題ないが、電源式は工事が必要。また屋外設置となるため防水性能に加え、黄砂やホコリの影響を受けやすい場合は、防塵性能もチェック。
POINT(2)スマホ連携 外出時でも自宅の様子を確認できる
ネット接続ができるタイプには、スマホを通じ、自宅外からリアルタイムで、映像を確認したり、音声対応できるモデルも。防犯対策の強化に効果的だ。
POINT(3)カメラ性能 遠くの顔もくっきり!高解像度カメラを選ぶ
解像度が高いと、カメラから遠くでも顔がはっきり確認できる。主流は10m先の顔まで確認できる200万画素以上のモデル。さらに最新カメラはAIを搭載し、より精細な録画が可能に。
POINT(4)ストレージ 自動録画、24時間録画など記録方法は様々
何かがあった時だけ録画するドラレコタイプのほか、すべてを記録するものもある。高解像度であればあるほど容量が増えるので、データ保存方法も要チェック。
POINT(5)+α機能 見守り、録画以外にも選べる機能も多数
警報音を出すもの、赤外線で暗闇でも録画できるもの、音声を発してドアホン的に使えるものなど、防犯機能は充実の一途。重視したい内容によって選ぼう。